フリーランスはフリーターじゃないの?違いを徹底的に教えます 2020.05.19
フリーランスとフリーター。
この2つはまったく違う働き方だということをご存じでしょうか。
フリーランスとフリーターはひとくくりにされがちですが、実はかなり違いがあるのです。
このページでは、フリーランスとフリーターの違いと共通点を徹底解説しています。
フリーランスとフリーターの区別があいまいな人は必見の内容です!
フリーランスは会社に属さずに働くこと
フリーランスとは、英語で「自由契約」という意味があります。
会社に所属して雇用関係を結ぶのではなく、個人事業主として複数のクライアントと契約を結び、収入を得るという働き方です。
厳密にはこの「フリーランス」という言葉は自由な働き方そのものを表します。
一般的には、フリーランスで働いている人のことを「フリーランサー」と呼びます。
しかし日本ではまだフリーランスの認知度が海外よりも低いため、働き方も働いている人も「フリーランス」としてひとくくりにされてしまう場合が多いです。
使われ始めたばかりの言葉のため、人によって定義が異なることに注意しなくてはなりません。
フリーターはアルバイトのみで生活する非正規雇用者
フリーターとは、正式には「フリーランスアルバイター」の略語です。
フリーターは和製英語で、英語では「Part-Time Workers」がフリーターと同義語とされています。
学生と主婦以外で、パート・アルバイトや、働く意思がある無職の若年層がフリーターと定義づけられています。
アルバイトなどで生計を立てている若者を幅広くフリーターと呼ぶため、フリーランスとは意味が全く違うのです。
フリーランスとフリーターの3つの違い
ここからは、フリーランスとフリーターの3つの大きな違いを解説していきます。
- フリーランスには専門知識やスキルが必要
- 時給制と歩合制の違い
- フリーランスは雇用契約ではない
フリーランスとフリーターの間には、働き方の違いが大きく表れています。
フリーランスはフリーターと違って個人事業主であるため、収入の形態や求められるものも特徴的です。
フリーランスについて知るにあたって、まずはフリーランスとフリーターの違いを押さえておきましょう。
フリーランスには専門知識やスキルが必要
フリーランスには、専門知識やスキルが絶対に必要です。
なにかしらの得意分野を持っていないと、フリーランスとして仕事をもらうことができません。
スキルが高ければ高いほど、仕事の単価が上がるのもフリーランスという働き方の特徴です。
とくにフリーランスエンジニアとして働く場合には、専門的なプログラミング言語などを習得しておく必要があります。
フリーランスには専門知識やスキルが必要であるという点は、フリーランスとフリーターの大きな違いであるといえます。
時給制と歩合制の違い
フリーランスとフリーターの違いは、給与形態にも表れています。
フリーランスは基本的に、完全歩合制です。
仕事をこなせばこなすほど収入も多くなり、仕事を受けなければ収入は0になります。
他方、アルバイトで生計を立てるフリーターは、時給制であることがほとんどです。
アルバイトは基本的に時給で雇用しているため、フリーターも時給制で働いているのです。
時給制か歩合制か、という収入形態の違いも、フリーランスとフリーターの大きな違いであるといえます。
フリーランスは雇用契約ではない
フリーランスとフリーターの違いは、雇用契約かどうかにも表れています。
フリーランスは、クライアントとの契約時に定めた条件のもと、契約で定めた業務を遂行します。
フリーランスは雇用契約ではありません。
そのため、作業場所や時間などに関しても、フリーランス側の意思を反映することができます。
それに対し、フリーターは雇用契約による制約がある働き方が基本となります。
大抵の場合は指定された職場に出勤して所定の作業をおこない、雇用者に進行を管理される立場にあります。
一口にいってしまえば、自由度の違いです。
雇われて働くのか、自分だけで雇われずに働くのかが、フリーランスとフリーターの違いであるといえます。
フリーランスとフリーターの4つの共通点
ここからは、フリーランスとフリーターの共通点を解説していきます。
フリーランスとフリーターの共通点は、
- どちらも収入が安定しにくい
- 働き方への理解が少ない
- 社会的な信用が低い
- 確定申告をしなくてはならない
フリーランスとフリーターは、社会的にひとくくりにされることの多い働き方です。
社会的な認知度の低さから引き起こされる共通点が多いといえます。
違いとともに共通点も理解しておくことで、フリーランスとフリーターの違いがよくわかるでしょう。
どちらも収入が安定しにくい
フリーランスとフリーターは、どちらも収入が安定しにくいという点で共通しています。
フリーランスは仕事をこなせばこなすほど収入を得ることができますが、全員が全員満足な仕事量を得られるわけではありません。
仕事に対してスキルが伴っていないと仕事は受けることができません。
フリーランスは実力主義の世界であるため、スキルや経験が乏しいとどうしても収入が安定しないのです。
フリーランスは一獲千金を狙える働き方ではありますが、その反面収入が安定しにくいのです。
働き方への理解が少ない
フリーランスとフリーター、どちらにも共通する点として挙げられるのが「働き方への理解が少ない」という点です。
日本では昔ながらの会社に入ることこそが安定、という風潮が根強く残っています。
終身雇用や年功序列といった言葉がそれをよく表しています。
しかし、海外を見てみると、フリーランスという働き方はかなり浸透しています。
会社に属することと同じくらいポピュラーな働き方になりつつあるため、今後日本でも変化の動きがみられる可能性が高いです。
しかし、現在の状況だけを見ていうと、フリーランスという働き方とフリーターという働き方には、世間からの理解が少ないことは間違いありません。
社会的な信用が低い
フリーランスとフリーターは、社会的信用度が低いです。
そのため、
- 住宅ローンの審査が厳しくなる
- クレジットカードの審査に通過しにくい
- 自動車ローンが組めない
などのリスクがあります。
理由としては、先述した収入の不安さが挙げられます。
各種ローンの審査で重要視されるのは収入の多い少ないではなく、収入の安定性です。
収入が安定していないフリーランスとフリーターは、これらのローンの審査に通過することが難しいのです。
確定申告をしなくてはならない
会社に所属していないフリーランスとフリーターは、自分で確定申告の手続きをおこなわなくてはなりません。
確定申告をするためには、収入と経費、税金の計算などが必要になります。
手続きが複雑で難しいにも関わらず、申告漏れがあると脱税となる可能性があるため、注意して手続きをしなくてはなりません。
確定申告を自分でおこなわなくてはいけないという点も、フリーランスとフリーターの共通点のひとつです。
フリーランスとフリーターは別物!
フリーランスとフリーターはまったく違う働き方です。
しかし、共通点が多くあるのも事実です。
フリーランスという働き方は、これから先もどんどん浸透し、フリーランスで働く人も増えていくでしょう。
フリーランスとフリーターの違いをしっかり認識しておくことで、時代の波に乗り遅れずに済むかもしれません。
フリーランスについての知識を深め、フリーランスという働き方を検討してみてください!