サーバーエンジニアとインフラエンジニアの違いを徹底解説! 2020.08.12
サーバーエンジニアとインフラエンジニアは、混同されやすく、違いがわかりにくいエンジニア職です。
実はこの2つの職種は、同じ職種でもあり、違う職種でもあります。
このページでは、サーバーエンジニアとインフラエンジニアの違いを徹底解説しています。
サーバーエンジニアとインフラエンジニアの違いを知りたい人は必見の内容です!
サーバーエンジニアとインフラエンジニアは仕事内容と範囲が違う
サーバーエンジニアとインフラエンジニアは、仕事をする範囲と内容が違います。
サーバーエンジニアはサーバーに特化した業務をおこなうのに対し、インフラエンジニアはネットワーク関連の業務も担当します。
また、「インフラ」という名前の通り、開発環境を整えることもあります。
つまり、サーバーエンジニアよりインフラエンジニアのほうが、担当する業務が幅広いのです。
サーバーエンジニアの仕事内容と範囲
サーバーエンジニアの仕事内容は、主に3つです。
- サーバーの設計業務
- サーバーの構築業務
- サーバーの運用・保守業務
サーバーエンジニアはその名の通り、サーバーの設計から保守までの一連の業務を担当するエンジニア職のことをいいます。
インターネットに欠かせないサーバーを管理するサーバーエンジニアは、年々IT化を進める現代社会には欠かせない存在です。
サーバーエンジニアはサーバーを管理するにあたり、プログラミング言語だけではなく、OSやミドルウェアの知識も求められます。
また、万が一サーバーが故障したり、何らかの障害が起こったりした場合には、そのサーバーを構築したサーバーエンジニアが迅速かつ正確に復旧作業をおこなう必要があります。
サーバーエンジニアとは?仕事内容とサーバー技術者になるための基礎知識
インフラエンジニアの仕事内容と範囲
インフラエンジニアの仕事内容は、サーバーエンジニアの業務とネットワークエンジニアの業務に重なります。
具体的には
- サービスインフラの設計
- サービスインフラの構築
- サービスインフラの運用・保守
インフラエンジニアは、その名の通り「環境」を整えるエンジニア職です。
つまり、サービスの基盤を作るのがインフラエンジニアの仕事なのです。
基盤を作るためには、サーバーとネットワークの両方のスキルが無いといけません。
そのため、インフラエンジニアの仕事内容はサーバーとネットワークの2つに分類することができるのです。
サーバーエンジニアとインフラエンジニアの需要の違い
サーバーエンジニアとインフラエンジニアの需要が今後なくなることは考えにくいです。
インターネットが生活に必要不可欠となった現在、インターネットの環境を整備するインフラエンジニアと、インターネットに欠かせないサーバーを管理するサーバーエンジニアの存在は、年々重要度を増していきます。
しかし、サーバーエンジニアに関しては、今後新しい需要を生み出していくことが予想されます。
需要の形は違うものの、今後も需要がなくならないという点においては、サーバーエンジニアとインフラエンジニアとの間に違いはありません。
サーバーエンジニアの需要と将来性
サーバーエンジニアは今後、新しい需要を生み出していくことが予想されます。
新しく生まれる需要によって、今後将来性も高まっていきます。
近年、サーバーエンジニアに対してネットワークインフラの知識やスキルが求められるようになってきました。
つまり、サーバーエンジニアに求められる仕事はサーバーの管理だけではなく、サーバーの処理能力を高め、データを有効活用させる仕組みを作るところにまで至っているのです。
今後のサーバーエンジニアの需要は、サーバー管理以外の業務において急増することが予想されます。
そのため、サーバーを使って業務を効率化させることができるスキルも、新しいサーバーエンジニアの需要とともに求められていくでしょう。
サーバーエンジニアの将来性は?変化する需要に対応できるかがポイント!
インフラエンジニアの需要と将来性
インフラエンジニアの需要は、今後もなくなることは考えにくいです。
IT技術の発展に伴い、その環境を整備するインフラエンジニアの需要は高まっています。
インフラエンジニアは、インターネットが存在する限り、その必要性がなくなることはありません。
そのため、今後さらなる発展が予想されるインターネット社会において、インフラエンジニアの需要も比例して高まっていくでしょう。
サーバーエンジニアとインフラエンジニアに求められるスキルの違い
サーバーエンジニアとインフラエンジニアの間には、求められるスキルにも違いがあります。
サーバーエンジニアにはサーバー関連のスキルが求められる一方、インフラエンジニアにはサーバーに関するスキルに加え、ネットワークに関連するスキルなどが幅広く求められます。
仕事の範囲の違い同様、求められるスキルにも幅が出てくるのが、両者の違いの特徴です。
サーバーエンジニアに求められるスキル
サーバーエンジニアに求められるスキルは、主に3つです。
- サーバー関連の資格
- サーバー周辺の幅広い知識
- フットワークの軽さと問題解決能力
サーバーエンジニアの今後の需要を考えると、サーバーに関するスキルだけで生き残ることは難しいでしょう。
そのため、サーバーに関する資格のほか、サーバー周りのネットワークに関する知識なども持っておくことをおすすめします。
サーバーエンジニアに必要なスキルと言語を徹底解説!即戦力になるスキルセットとは?
サーバー関連の資格
サーバー関連の資格は、サーバーエンジニアとして活躍するのであれば確実に持っておきたいスキルセットです。
サーバーエンジニアが取得するべき資格は、OSやネットワーク関連の資格が主です。
- マイクロソフト認定資格プログラム(MCP)
- Linux技術者認定試験(LPIC)
- Cisco Certified Network Associate(CCNA)
- Cisco Certified Network Professional(CCNP)
- Information Technology Infrastructure Library(ITIL)
- 基本情報技術者試験・応用情報技術者試験
- Red Hat認定システム管理者
サーバー関連の資格は、世界的に通用するものが多いのが特徴です。
また、国家試験や企業公認の資格も多い傾向にあります。
資格というものは、一度取得してしまえば、サーバーエンジニアとしてだけではなく、様々なエンジニア職における武器になります。
そのため、今後サーバーエンジニアとして活躍したいのであれば、これらの資格を一つでも多く取得しておくことをおすすめします。
サーバーエンジニアが取るべき資格を徹底解説!難易度はどれくらい?
サーバー関連の幅広い知識
サーバー関連の幅広い知識も、サーバーエンジニアに求められるスキルの一つです。
サーバーエンジニアが最低限持っておくべき知識は、以下のとおりです。
- メールサーバーに関する知識
- ウェブサーバーに関する知識
- ファイルサーバーに関する知識
- OSに関する知識
- ネットワークに関する知識
- セキュリティに関する知識
- ネットワークインフラの知識
以上を見て分かる通り、サーバーエンジニアに求められる知識は、サーバーの知識だけではありません。
サーバーの周辺であるOSやネットワーク、セキュリティに関する知識までもが求められるようになってきたのです。
また、ネットワークインフラの知識は、近年需要が高まっているスキルの一つです。
年々インフラエンジニアに近いスキルを求められていることが、特徴的なポイントの一つです。
今のうちから持っておくこと、で他のサーバーエンジニアとの差別化を図ることができます。
そのため、これらの知識の吸収には早いうちから取り組んでおくことをおすすめします。
フットワークの軽さと問題解決能力
フットワークの軽さと問題解決能力も、サーバーエンジニアに求められるスキルの一つです。
サーバーエンジニアは、サーバーに発生した障害を迅速かつ正確に解決するスキルが求められます。
問題解決能力に加え、フットワークの軽さも重要なスキルです。
仕事内容の特性上、直面する問題に対して迅速に対応できるフットワークの軽さと正確に対処できる問題解決能力こそ、サーバーエンジニアに求められる重要なスキルであるといえます。
インフラエンジニアに求められるスキル
インフラエンジニアに求められるスキルは、主に2つです。
- サーバーとネットワークに関するスキル
- コミュニケーションスキル
インフラエンジニアはインフラ整備全般の業務を担当するため、サーバーやネットワークのスキルが必須です。
また、クライアントや顧客のニーズを正確に汲み取ることができるコミュニケーションスキルも求められます。
コミュニケーションスキルは、インフラエンジニアとして以外でも武器になるスキルです。
そのため、率先して身につける努力をするようにしましょう。
サーバーとネットワークに関するスキル
インフラエンジニアの仕事は、サーバーの設計から運用とネットワークの設計から運用の2つに分類することができます。
そのため、サーバーエンジニアのように一つに特化するのではなく、サーバーとネットワーク、両方のスキルが必要になるのです。
また、持つ知識は広く浅いものでは意味がありません。
サーバーとネットワーク、両方の深い知識を持つことが、インフラエンジニアには求められます。
コミュニケーションスキル
コミュニケーションスキルも、インフラエンジニア必携のスキルです。
インフラエンジニアは、顧客やクライアントの要望に沿ってインフラ整備をおこないます。
そのため、顧客やクライアントのニーズを確実に汲み取り、反映できるコミュニケーションスキルは必須なのです。
また、インフラエンジニアの仕事は、基本的にプロジェクトチームを組んでおこないます。
そのため、プロジェクト内でのコミュニケーションを円滑に取れるコミュニケーションスキルも必要になってくるのです。
サーバーエンジニアとインフラエンジニアの収入の違いはほとんどない
サーバーエンジニアとインフラエンジニアの間に、収入の違いはほとんどありません。
平均400万円から600万円となっています。
しかし、実力次第で年収が変わるのがエンジニア職の特徴です。
サーバーエンジニアでもインフラエンジニアでも、スキルや実績を積めば積むほど、収入もアップします。
そのため、高収入を目指すためには、スキルアップや経験を積むことが一番の方法なのです。
サーバーエンジニアとネットワークエンジニアの総称がインフラエンジニア
インフラエンジニアは、その仕事の特性上、サーバーエンジニアとネットワークエンジニアに分類されることがあります。
インフラエンジニアの仕事内容の中に、サーバーエンジニアの仕事があると考えると良いでしょう。
しかし、一概にインフラエンジニアになればよいというわけではありません。
「サーバー開発ならこの人に任せる」と企業にいわせることができる存在になることで、サーバーエンジニアとして活躍することができます。
そのためには、スキルアップを欠かさないことが重要です。
サーバーエンジニアにしてもインフラエンジニアにしても、スキルアップと経験・実績が重要であるということを頭に入れておきましょう。