サーバーエンジニア案件の単価相場は?高単価を目指すために知っておきたい知識 2020.08.18
サーバーエンジニアは、実務経験と持っているスキルによって単価相場が変わります。
実務経験が長く、持っているスキルが多ければ多いほど、高単価の案件に参画しやすくなります。
このページでは、サーバーエンジニア案件の単価相場と、単価アップのために持っておきたいスキルを解説しています。
高単価を目指したいサーバーエンジニアは必見の内容です!
サーバーエンジニアの単価相場は60万円前後
サーバーエンジニア全体の単価相場は、60万円前後であるとされています。
上は約135万円、下は約30万円ほどです。
これは未経験者から熟練のサーバーエンジニアまで、すべてのサーバーエンジニアの単価の平均です。
そのため、実務経験を積んだり、資格を取得したりすれば、60万円以上の単価を期待することができます。
実務経験別の単価相場は以下のとおりです。
- 実務経験2年以上:約30万円
- 実務経験3年以上:約40万円
- 実務経験4年以上:能力次第で約50~90万円
サーバーエンジニアとしての実務経験が長ければ長いほど、単価相場も高くなっていることがわかります。
ここにスキルや実績が加われば、これ以上の単価相場を望むことも可能になります。
サーバー設計の単価相場
サーバー設計業務の単価相場は、約60~75万円です。
基本設計の案件と詳細設計の案件で、単価相場には一定の差が生じます。
実務経験が5年以上あるサーバーエンジニアであれば、サーバー設計の案件において高単価を狙うことができます。
サーバー設計案件で高単価を狙いたいのであれば、詳細設計のスキルと実務経験を積むのが一番の方法でしょう。
サーバー構築の単価相場
サーバー構築案件の単価相場は、約50~65万円です。
サーバー構築案件は、サーバーエンジニアの案件の中でも数が多いため、非常に参画しやすい仕事です
実務経験に乏しいフリーランスでも、比較的案件に参画しやすいのが特徴です。
しかし、単価はサーバー設計業務の案件と比べて低いことに加え、プロジェクトの予算に左右されるため、かなりの高単価を狙うことは難しいでしょう。
そのなかでも高単価を狙いたいというのであれば、まずは実務経験を着実に積むことが賢明です。
サーバー運用の単価相場
サーバー運用の単価相場は、約40~55万円です。
サーバー運用案件では、サーバー監視や夜勤があるため、体力勝負の案件も存在します。
サーバー設計やサーバー構築の案件と比較して体力を使うため、人材は不足傾向にあります。
そのため、ある程度の範囲であれば単価交渉の余地があり、希望する単価にまで引き上げられる可能性が高いです。
単価相場自体は低いものの、単価が相場よりも高くなる可能性が十分にあるのが、サーバー運用業務の単価相場の特徴です。
プロジェクトリーダーの単価相場
サーバーエンジニアはしばしば、プロジェクトに所属して開発をおこなうケースがあります。
その際に、サーバーのスペシャリストとしてプロジェクトリーダーの役割を担うこともあるのです。
プロジェクトリーダーとしてサーバーエンジニア案件に参画すると、70万円程度が単価相場となります。
案件数は少ないものの、需要が高いため、高単価を望める案件であることは間違いありません。
高単価のサーバーエンジニアになるために必要なスキル
サーバーエンジニアが高単価案件に参画するために必要なのは、実務経験だけではありません。
高単価のサーバーエンジニアになるために必要なスキルは、主に6つです。
- 上流工程やマネジメントの開発経験
- 大規模なサーバー開発の経験
- 業界ごとの専門知識
- クラウド経験
- ミドルウェアの設計経験
- 負荷対策・障害対応経験
サーバーエンジニアは、上流工程や業界ごとの専門知識など、「サーバーエンジニアに求められるスキル+α」を持っていると、高単価の案件を狙いやすくなります。
最終的にはエンジニアとしてのスキルアップにもつながるため、サーバーエンジニアとしてではなく、エンジニアとしてスキルアップを目指すと良いでしょう。
ここからは、サーバーエンジニアが高単価を狙うために持っておきたいスキルを解説していきます。
サーバーエンジニアに必要なスキルと言語を徹底解説!即戦力になるスキルセットとは?
上流工程やマネジメントの開発経験
上流工程やマネジメントの開発経験は、サーバーエンジニアが高単価を狙うために持っておきたいスキルの一つです。
サーバーエンジニアの数は年々増えているものの、上流工程を担当できるサーバーエンジニアは少ないのが現状です。
そのため、クライアントは上流工程の開発に対応できるサーバーエンジニアを求めています。
需要と供給で、需要が勝っているということは、単価アップも狙いやすいということです。
そのため、サーバーエンジニアが高単価案件に参画するために必要なスキルの一つが、上流工程の開発経験やスキルなのです。
大規模なサーバー開発の経験
大規模なサーバー開発の経験があると、サーバーエンジニアとして高単価案件に参画しやすくなります。
大規模なサーバー開発の数は、そう多くありません。
そのため、大規模なサーバー開発に関わったことがないサーバーエンジニアが多いのが現状です。
また、大規模案件に参画すると、それだけで知識やスキル、経験が身につきます。
そのため、大規模な開発案件に携わったことがあるサーバーエンジニアはクライアントからも重宝される傾向にあるのです。
業界ごとの専門知識
業界ごとの専門知識を持っていると、その業界においてサーバーエンジニアは高単価を狙いやすくなります。
サーバーエンジニアという仕事は、その特性上、さまざまな業界でサーバー開発をおこないます。
クライアントからすると、自社の業界に詳しい人にサーバー開発を任せたいというのが本音です。
そのため、一つでも多くの業界ごとに専門知識を仕入れておくことで、その業界のクライアントの信用を買いやすくなるのです。
結果として高単価につながることになるため、業界ごとの専門知識を持っておくことは重要なのです。
クラウド経験
ある程度のクラウド経験があると、サーバーエンジニアとして高単価を狙いやすくなります。
昨今のサーバーエンジニアの需要は、もはやサーバー開発に収まらなくなってきました。
クラウドサービスの出現により、クラウドに頼る企業が増えてきたためです。
そのため、これからはサーバー開発もクラウド管理もできる、フルスキルなサーバーエンジニアが活躍します。
今のうちからクラウド経験を積んでおくことで、今後サーバーエンジニアとして高単価の案件に参画しやすくなるのです。
ミドルウェアの設計経験
ミドルウェアの設計経験も、サーバーエンジニアが高単価を狙うために持っておくべきスキルの一つです。
- Apache
- MySQL
- Tomcat
- Vernish
などといったミドルウェアの需要が高まったことを受け、サーバーエンジニアにもミドルウェアの設計経験を求める企業が多くなってきました。
本来サーバーエンジニアの業務範囲ではありませんが、今後の需要も考え、ミドルウェアの設計経験を持っておくと良いでしょう。
結果としてミドルウェアの設計経験が、サーバーエンジニアとしての単価アップにつながります。
負荷対策・障害対応経験
サーバーは大量のアクセスに耐え、24時間365日稼働し続けることを求められるものです。
そのため、大量アクセスに対する負荷対策や、万が一障害が発生した場合も障害対応経験は、サーバーエンジニアが持っておくべきスキルの一つです。
サーバー障害は起こらないに越したことはありませんが、100%障害の起こらないサーバーはありません。
そのため、以下に迅速に障害に対応できるかが重要なのです。
サーバーエンジニアの需要が変化していくとされる今後も、このスキルはサーバーエンジニアに求められ続けます。
そのため、今のうちからどんどん負荷対策や障害対応の経験を積んでおくことで、高単価を狙うことが可能になるのです。
サーバーエンジニアは浅い商流で案件に参画すると高単価を狙える
サーバーエンジニアは今後、浅い商流で案に参画すると、高単価を狙いやすくなります。
浅い商流とは、案件を発注する企業と、受注するサーバーエンジニアとの間に存在する、マージンを取るSlerやエージェントをできるだけ排除する商流です。
マージンをできるだけ取られなければ、サーバーエンジニアの手元に入る金額は大きくなります。
そのため、サーバーエンジニアが案件を受注する際には、仲介してくれるエージェントを一社だけ挟み、案件に参画するようにしましょう。
サーバーエンジニア案件の今後の動向
今後のサーバーエンジニア案件は、業務範囲を拡大した案件が増えることが予想されます。</p>
今後、サーバーエンジニアに求められるスキルは、サーバー開発に関するスキルにとどまりません。
その周辺のクラウドに関するスキルや、ミドルウェアに関するスキルが求められるようになります。
それに伴い、案件の内容も多様化するでしょう。
そのため、今のうちから今後のサーバーエンジニアの需要を予想し、その需要に沿ったスキルを習得することが、サーバーエンジニアとして高単価の案件に参画するためのポイントなのです。
サーバーエンジニアで高単価案件を目指そう
サーバーエンジニアは、サーバー開発に関する技術に加え、その周辺のスキルを持っておくことで、高単価案件に参画しやすくなります。
そのため、今後も変わっていくサーバーエンジニアの需要を考え、今のうちからスキルアップをしておくことが重要なのです。
今後、高単価の案件に参画したいサーバーエンジニアは、先に紹介したスキルを一つでも多く習得することをおすすめします。
スキルと実務経験の数だけ単価アップが期待できるのが、サーバーエンジニア案件の特徴です。
積極的にスキルアップをして、高単価のサーバーエンジニアを目指しましょう!