フリーランスになるにはどうしたらいい?必要な準備を徹底解説 2020.05.19
昨今、フリーランスとして働く人が増えてきました。
フリーランスになるには難しい手続きや申請が必要だと思われがちですが、実は違うのです。
やろうと思えば明日から誰でもフリーランスになるための準備ができます。
このページでは、フリーランスになるにはどんな準備をしたら良いのかを解説しています。
フリーランスになりたい人は必見の内容です!
フリーランスになるために必要な手続きはない
フリーランスになるにあたって絶対に必要な手続きはありません。
フリーランスは専用の届け出も書類も必要ないため、フリーランスになることを決意し、ひとつでも収入を得た瞬間からあなたはフリーランスになっているのです。
フリーランスという働き方は、誰でも簡単にできます。
しかし、自分を律することができないとフリーターと変わらないのです。
フリーランスになったという自覚が芽生えにくい分、常に意識を高く持ち、自分を律する必要があります。
フリーランスになるには必要な手続きはないものの、意識を高く持ち続ける必要があるのです。
フリーランスとして仕事をするうえでやっておくべき手続きはある
フリーランスになるには、特別な届け出は必要ありません。
しかし、フリーランスとして仕事をしていくうえでやっておくべき手続きは存在します。
- 事業計画を立てておく
- 役所に開業届と青色申告承認申請書を提出する
- 案件を探す
フリーランスは会社という組織に属さないため、すべて自分で管理する必要があります。
これらの手続きを済ませておくことで、フリーランスとしての実力を最大限に発揮することができます。
フリーランスとして仕事をするのであれば、これらの手続きを一通り済ませておくことが必要不可欠なのです。
事業計画を立てておく
フリーランスとして働くのであれば、事業計画を立てておきましょう。
事業計画は、フリーランスとして働いていくうえでの指標になります。
どれくらいの年月をかけてどれくらいの収入を得るのかを事前に計画しておくことで、そこまでのプロセスを計画しやすくなります。
また、フリーランスとして働くためには初期投資も避けられません。
その初期投資分のお金をどれくらいの期間で回収できるのかを考えることも重要です。
事業計画を立てる際には、意識的に数字を用いた計画を立てるようにしましょう。
銀行などに融資をお願いする際には事業計画書が必要になりますが、数字のある事業計画書は数字がないものよりもはるかに評価されやすいです。
しかし、理想を見すぎた事業計画を立てないように注意をする必要があります。
あくまで自分のスキルで達成可能な計画を立てなければ、指標として何の意味もありません。
フリーランスとして働く前に、まずは事業計画を立てるようにしましょう。
役所に開業届と青色申告承認申請書を提出する
フリーランスとして働くのであれば、役所に開業届と青色申告承認申請書を提出することをおすすめします。
先述した通り、フリーランスは何か届け出をしなくても仕事をすることはできます。
しかし、開業届と青色申告承認申請書を役所に提出することで、税金が控除されるなどのメリットが受けられるのです。
開業届を出しておくことで、企業からの信用にもつながり、案件をもらえる可能性も高まります。
正式に事業を起こしているという証明にもなるため、開業届だけでも出しておくことをおすすめします。
開業届
フリーランスになるということは、自分で事業を興すということです。
そのため、フリーランスになるのであれば、開業届を提出することをおすすめします。
開業届の提出はフリーランスをやっていくうえで必須のものではありません。
しかし、開業届を提出することで
- 青色申告に申請できる
- 小規模企業共済に加入できる
- 屋号が利用できる
などのメリットを享受することができます。
特に青色申告ができるのは、開業届を提出する大きなメリットです。
青色申告は白色申告よりも所得税の控除額が高めに設定されているため、税金を押さえることができます。
屋号を利用することで仕事の幅も広がるため、フリーランスとして働くのであれば開業届を提出することをおすすめします。
青色申告承認申請書
開業届を提出したら、同時に青色申告承認申請書も提出するようにしましょう。
青色申告承認申請書を提出すると、最大で65万円の税金控除を受けることができます。
誰もが65万円の控除を受けられるわけではありませんが、ある程度の税金の控除を見込むことはできます。
青色申告をするためには複式簿記を学習しておく必要があります。
しかし、最近ではクラウドサービスなどによって複式簿記を簡単に作成できるようになりました。
複式簿記による帳簿をつけることで控除額は高くなるため、様々なサービスをうまく利用して青色申告をするようにしましょう。
案件を探す
フリーランスとして働いていくうえで、案件を探すことは必須です。
案件紹介サイトやクラウドソーシングサービスを利用し、自分のスキルで対応可能な案件を探すようにしましょう。
案件は短期で簡単にできるものから長期にわたる仕事まで、種類や機関にも幅があります。
最初は短期で簡単にできるものを確実に受注し、フリーランスとしての実績を積むことを最優先しましょう。
実績のないフリーランスのところに、条件の良い案件は回ってきません。
フリーランスとして開業をしたらまずはやりやすい仕事を確実にこなしていくことが、質の良いフリーランスになるには必要なポイントなのです。
フリーランスとして仕事をもらうために必要な準備
ここからは、フリーランスとして仕事をもらうために必要な準備を解説していきます。
- 事業用の口座を開設する
- 会計ソフトを導入する
- 契約書や請求書のひな形を作成しておく
- 事業用の名刺とメールアドレスを新しく作成しておく
- ネット環境を整えておく
フリーランスとして、スキルを最大限活かして仕事をするためには、相応の準備をしておく必要があります。
会社に属さず、個人で働いているフリーランスは、仕事に関するすべての手続きや作業を自分でおこなわなくてはなりません。
そのため、必要な準備をしっかりできているかどうかがフリーランスとして成功するカギになるのです。
事業用の口座を開設する
フリーランスとして開業するのであれば、事業用の口座を新しく解説しておきましょう。
仕事用の口座とプライベートの口座を分けないと、用途が混乱し、資金繰りが難しくなる可能性が高いためです。
フリーランスはすべてのお金を自分で管理しなくてはならないため、仕事用の通帳とプライベートの通帳をわけなくてはなりません。
お金の管理を簡略化するためにも、事業用の通帳をひとつ持っておくことは重要なポイントとなります。
会計ソフトを導入する
フリーランスとして働くためには、会計ソフトを導入することも必要です。
フリーランスとして働いていくうえで大きな障壁となるのが、これまでやらなくてもよかったお金の管理です。
フリーランスはお金の管理をしっかりとしなくてはならないため、会計ソフトを導入し、お金の管理をきっちりしておくようにしましょう。
最近では人気のあるソフトもはっきりしてきており、確定申告対策までおこなってくれるものも多くあります。
手始めに自分の使いやすいものや、評判の良い会計ソフトを導入することをおすすめします。
契約書や請求書のひな形を作成しておく
フリーランスとして働くとなると、契約などもすべて自分で済ませなくてはいけません。
そのため、契約書や請求書、見積書などのテンプレートを作成しておく必要があるのです。
自分が利用しやすいテンプレートを作成することで、事務作業にかかる時間を圧倒的に削減することができます。
テンプレートは自分で作成しなくても、インターネットから入手することが可能です。
無料版で十分に事足りるため、自分の利用しやすいデザインを見つけ、自分好みにカスタマイズしておきましょう。
テンプレートを利用してスムーズに事務作業を進めることで、少しでも良い条件で案件をもらえるかもしれません。
事業用の名刺とメールアドレスを新しく作成しておく
請求書などの必要書類同様、事業用の名刺やメールアドレスを新しく作成しておくことも、フリーランスを始めるにあたって必要になります。
特に名刺は自分をブランド化するためのツールであるため、ある程度こだわって作成することをおすすめします。
メールアドレスに関しても、プライベートアドレスと混同してしまうと面倒です。
事業用のメールアドレスはクライアントとの連絡手段になります。
そのため、パソコンに限らずスマホでも確認できるように準備しておきましょう。
ネット環境を整えておく
フリーランスの仕事の多くはネット環境下でおこなわれます。
そのため、ネット環境を整えておくことも重要なポイントとなります。
初期費用となりますが、人によってはWi-Fiを導入したり、パソコンを買い替えたりすることが必要です。
ネット環境は仕事環境に直結します。
仕事をする環境を整えないと仕事を始めることはできません。
そのため、ネット環境が不十分な人は、フリーランス開業前に仕事ができるレベルのネット環境を充実させておくようにしましょう。
フリーランスの主要4職種に必要なスキル
一口にフリーランスといっても、職種はいろいろあります。
ここからは、フリーランスの主要な職種である4つの職種に必要なスキルをそれぞれ解説していきます。
- Webライター
- Webデザイナー
- Webプログラマー
- イラストレーター
これらの4職種は、フリーランスとして働く人が多い職種です。
フリーランスになるには、これら4つのうちいずれかの職種で働くことが多くなります。
それぞれの職種には、違ったスキルが必要になります。
ここからは、フリーランスになるために必要なスキルを、職種別に解説していきます。
Webライター
Webライターは、文字コンテンツの作成にかかわる仕事です。
幅広いジャンルの文章を書くことになるため、幅広い視野とリサーチ能力が重要になってきます。
Webライターに求められるスキルは
- 基本的なライティングスキル
- Microsoft Officeを使いこなせるスキル
- Webに関する専門的な知識
- SEOの知識
などが挙げられます。
これらのスキルがすべてそろっている必要はありませんが、高収入を得るためにはこれらのすべてのスキルを持っておくべきだといえます。
Webデザイナー
Webサイトのデザイン業務の全般を担当するのがWebデザイナーです。
クライアントからの要望を忠実に再現する必要があるため、コミュニケーション能力が求められる仕事であるといえます。
Webデザイナーに必要なスキルは
- グラフィックソフト(PhotoshopやIllustratorなど)を使いこなせる技術
- Webサイトのコーディングに必要なスキル(CSSやHTML、プログラミング言語など)
- 上記2つのスキルを適切に運用できるスキル
フリーランスのWebデザイナーは、使えるスキルが多ければ多いほど高収入を望むことができます。
そのため、フリーランスのWebデザイナーとして旗揚げする際には、自分が持っているスキルを武器にどんどん売り込んでいきましょう。
Webプログラマー
Webサイトの見える部分と見えない部分、どちらのプログラミングをおこなうのが、Webプログラマーの仕事です。
Webライターよりも専門的な知識が必要となるため、未経験からWebプログラマーになることは難しいでしょう。
Webプログラマーに必要なスキルは
- Webサイトのコーディングに必要なスキル(CSSやHTML、プログラミング言語など)
- サーバー構築のためのプログラミング言語の知識(JavaやPHP、Pythonなど)
- 上記2つのスキルを適切に運用できるスキル
Webプログラマーは、WebデザイナーやWebライターよりも専門的かつ高度な知識を持っていることが求められます。
そのため、未経験でフリーランスとしてWebプログラマーになることは難しいといえます。
フリーランスとして旗揚げする前に、まずは相応のスキルを身に着けるところから始めるようにしましょう。
イラストレーター
企業のイメージキャラクターの作成や、メディアに掲載するキャラクターなどをデザインするのがイラストレーターの仕事です。
イラストレーターに必要なスキルとしては
- Illustrator
- Photoshop
- SAI
- Painter
- FireAlpaca
などの知識と技術が必要です。
イラストレーターは人気の有無で収入が大きく変わるため、ひとつひとつの作業に力を込めて受注をしていく必要があります。
使えるソフトの数が多ければ多いほど仕事を受注しやすくなるため、時間があるなら一つでも多くのソフトを使えるように準備をしましょう。
フリーランスになるには仕事を受注する!おすすめの方法3つ
ここからは、フリーランスで仕事を受ける方法を解説していきます。
人気のフリーランスになるには、まず自分を魅力的に見せることや、案件に触れる機会を増やす必要があります。
- 自分のスキルを見直し、強みと弱みを把握する
- フリーランス案件の紹介サービスを利用する
- 人脈を作る
これらの方法を実践することで、忙しく働けるフリーランスに一歩近づくことができます。
できるところからで良いので、まずは行動に移してみましょう。
自分のスキルを見直し、強みと弱みを把握する
フリーランスになるにあたって、まずは自分の持っているスキルを見直してみましょう。
自分の強みと弱みをはっきりさせることで、自分をどのように売り込めば良いか、克服すべき課題は何かを確認することができます。
フリーランスとして働いていくうえで、自分ができることとできないことをはっきりさせておくことは重要です。
自己分析をしっかりしておくのとしないのとでは、フリーランスとしての魅力が全然違います。
仕事をもらいやすい魅力あるフリーランスになるには、自分の持っているスキルを熟知していることが重要なのです。
フリーランス案件の紹介サービスを利用する
フリーランスの案件を探すためには、フリーランス案件の紹介サービスを利用することがおすすめです。
クラウドソーシングサービスを利用するという手もありますが、より条件の良い案件を探すためには、案件紹介サービスのほうをおすすめします。
案件紹介サービスには条件や必要なスキルなどが掲載されているため、自分のスキルに合わせて案件を探しやすいのが魅力です。
フリーランスとしての実績を積むのであれば、フリーランス案件の紹介サービスを利用するようにしましょう。
人脈を作る
フリーランスとして働くにあたって、人脈は非常に重要です。
特にエンジニアはコミュニティが多い傾向にあります。
同業同士、情報交換などをすることができるため、人脈を増やしておいて損はありません。
また、フリーランスになるにあたってやめた会社とも良い関係を築いておくと良いでしょう。
場合によっては勝手知ったる会社から案件をもらえる可能性もあるためです。
思わぬ人脈によって仕事が舞い込んでくることもあるため、フリーランスになるなら人脈を大事にするようにしましょう。
フリーランスになるには仕事以外の管理も必須
フリーランスになるには、仕事以外の自己管理も必要不可欠です。
フリーランスになると、もう会社が守ってくれることはありません。
体調を崩して仕事ができなくなってしまうと、その瞬間に抱えていた案件を落とすことになり、信用もなくなる可能性があります。
フリーランスの良さは自由な働き方ができるという点ですが、自由すぎるがゆえに自分を律することができない人には向きません。
睡眠時間や栄養のある食事は必ず確保し、仕事を受注するための体調を整えることも、フリーランスとして働くうえで重要なポイントなのです。
フリーランスになるには入念な準備が成功のカギを握る
フリーランスになるには、入念な準備が成功のカギを握ります。
フリーランスとして旗揚げをする前に準備をしているかどうかで、魅力的なフリーランスになれるかどうかが決まるといっても過言ではありません。
また、フリーランスになるには自己管理をしっかりしておく必要があります。
体調管理はもちろん、お金に関しても、これまでよりも厳しい考えで生活をしなくてはなりません。
自分のスキルを確認し、自己管理をしっかりすることが、魅力的なフリーランスになるには必要なのです。