フリーランスとして働くメリットとデメリットを徹底解説します 2020.05.21
非常に自由な働き方である「フリーランス」。
自由ということで、一見メリットしかないように見えますが、実はそんなことはないのです。
メリットと同じくらいのデメリットも、フリーランスという働き方には存在します。
このページでは、フリーランスとして働くメリットとデメリットを詳しく解説しています。
メリットとデメリット、どちらも理解をしたうえで身の振り方を考えるようにしましょう。
フリーランスとして働くことを検討している人は必見の内容です!
フリーランスとして働くメリット
ここからは、フリーランスとして働くメリットを解説していきます。
フリーランスとして働くメリットは
- 働く場所を自由に選べる
- 収入アップが期待できる
- 効率的に時間を使える
- ストレスが減る
- 仕事を選べる
- 人脈を広げやすい
- 定年退職がない
- 税負担が軽減される
- 副業ができる
- ワークライフバランスを自由に設定できる
フリーランスになると、会社に所属している時よりも圧倒的に自由度が増します。
その自由によって受けることができるメリットが多いです。
フリーランスになると、会社員時代にできなかったこともいろいろとできるようになります。
フリーランスに転身することを検討する際には、今の自分に何が必要なのかをよく考え、メリットを吟味するようにしましょう。
働く場所を自由に選べる
フリーランスは会社に属しているわけではないため、働く場所を自由に選ぶことができます。
基本的には自宅で仕事をすることができますが、最近ではフリーランスの増加に伴って「コワーキングスペース」も増えてきています。
一人で仕事に没頭したいという人には自宅で仕事をすることをおすすめします。
しかし自宅ではどうしてもだらけてしまって仕事が進まない、という人には、コワーキングスペースを利用することをおすすめします。
このように、フリーランスが働ける場所は、今挙げただけでも2つ以上の選択肢があるのです。
ノマドワーカーのようにカフェで仕事に取り組むのも悪くありません。
自分のお気に入りのスペースで仕事をできるというのは、フリーランスとして働くことでしか得られない特権なのです。
収入アップが期待できる
フリーランスの収入は、良くも悪くも自分次第です。
会社員として働いていると、たとえ成果を上げてもすべて報酬に反映されるわけではありません。
フリーランスの場合は会社員のように固定給ではないため、仕事を頑張れば頑張るほど、収入アップが期待できます。
フリーランス業界は完全な実力主義なため、年功序列は関係ありません。
高いスキルを持っていれば単価の高い案件が舞い込んでくることもありますし、自分から営業して仕事を獲得することも可能です。
フリーランスは定時もないため、働こうと思えばいくらでも働くことができます。
残業代ではなく正当な報酬として働くことができるため、その点では会社員よりも効率が良いです。
フリーランスになると、自分の頑張り次第で収入アップが期待できるという点も、フリーランスとして働くうえでの大きなメリットとなるのです。
効率的に時間を使える
フリーランスになると、効率的に時間を使うことができます。
出勤時間も自分で決めることができますし、仕事を終える時間も自分で決めることができます。
そのため、フリーランスになると自分の生活サイクルに合わせた働き方ができるのです。
朝早くから稼働して夕方から自分のために時間を使いたいという人は早朝に仕事をすれば良いのです。
自分が一番働きやすい時間に仕事をすることによって、一日を有効に使うことができます。
最近ではフレックスという働き方も浸透してきていますが、会社員と違って勤務時間を完全に自由に選べるフリーランスには及びません。
時間を効率的に使って仕事をできれば、仕事の成果向上やQOLを上げることもできるのです。
ストレスが減る
フリーランスとして働くと、会社員として働くよりもストレスが減ると考えられています。
もちろん、フリーランスとして働いていくうえではプレッシャーや、ある程度のストレスを感じることもあります。
しかし、会社員の多くが感じている「人間関係のストレス」からは完全に開放されるのです。
上司や同僚と意見が合わない、ということもなく、人間関係に関しては完全なストレスフリーの環境を作ることができるのです。
会社での人間関係が原因でフリーランスへの転身を考えている人は、是非フリーランスになることをおすすめします。
フリーランスは自分で付き合いを持つ人を選べるため、人間関係に縛られることなく、働きやすさを追求することができます。
ひいてはそれが仕事の成果につながり、収入アップまで期待できます。
会社員時代に感じていたストレスを感じなくて済むことも、一人で仕事をするフリーランスならではのメリットなのです。
仕事を選べる
フリーランスになると、仕事を選ぶこともできます。
会社員として働いていると、どうしてもやりたくない仕事を任せられるときもあるでしょう。
しかし、フリーランスとして働いていれば、仕事を請け負うのは自分です。
好ましくない仕事はやらず、自分のやりたい仕事だけ選んで受注することも可能なのです。
自分のキャリアプランに即した仕事を選んで取り組むことができるため、手っ取り早くスキルアップをすることができます。
フリーランスは自分で仕事を取りにいかない限りずっと収入無しですが、好きな仕事を選んで営業することができるのです。
仕事を選べるのは、フリーランスとして働くうえでの大きなメリットとなるのではないでしょうか。
人脈を広げやすい
フリーランスとして働くと、会社員として働くよりも人脈を広げやすいです。
フリーランス界隈では、フリーランス同士の交流会があります。
そのような催しに積極的に参加するのも良いですし、コワーキングスペースで人脈が広がることもあります。
特に同じ職種の人脈はできるだけ増やしておくことをおすすめします。
人脈から大きな仕事が舞い込んでくることもあるため、人脈が仕事になる可能性もあるのです。
フリーランス同士の横のつながりを増やすことで、フリーランスとして仕事をもらいやすくなります。
そしてその人脈をどんどん広げることができるのも、フリーランスのメリットであるといえるのです。
定年退職がない
フリーランスには定年退職がありません。
自分が仕事を請け負っている限り、仕事をすることができます。
会社員として働いていると、定年退職をすると強制的に第二の人生を歩まなくてはなりません。
しかし、ずっと仕事をしていきたい、という人も少なくありません。
そんな人にはフリーランスとして働くことをおすすめします。
定年退職がなく、働き続けることができるため、老後の資金の不安もさほど気にしなくて良くなるのです。
定年退職を気にせず、老後もバリバリ好きな仕事をして働くことができるのも、フリーランスのメリットの一つになります。
税負担が軽減される
フリーランスは個人事業主であるため、
- 所得税
- 事業税
- 住民税
- 消費税
を最低限支払わなくてはいけません。
しかし、小規模企業共済に加入したり、もれなく確定申告をしたりすることで、課税額を減らすことができます。
フリーランスはしっかり手続きをすれば税負担を減らすことができるため、ひょっとしたら会社員時代よりも支払う税金を減らすこともできるかもしれません。
やり方次第で税負担を減らすことができるのも、フリーランスとして働くうえでのメリットです。
副業ができる
フリーランスとして働いていれば、本業の仕事と並行して副業をすることもできます。
フリーランスは会社から制限を受けることがないため、副業がしやすい環境下に身を置くことになります。
基本的に時間を自由に使うことができ、人間関係に縛られることがないことが副業のしやすさに拍車をかけています。
自分の趣味の延長でネットショップを開くもよし、ブログを解説してアフィリエイトで稼ぐもよし、副業が軌道に乗れば起業を視野に入れることもできます。
本業のフリーランスとしての仕事だけでなく、多様な稼ぎ方ができることも、フリーランスとして働くうえでのメリットであるといえるのです。
ワークライフバランスを自由に設定できる
フリーランスとして働いていると、ワークライフバランスを設定しやすくなります。
とにかく仕事を詰め込むこともできますし、1か月以上の長い休みを取って旅行にいくこともできます。
仕事をしっかりこなしてお金さえあれば、プライベートも充実させることができます。
そのため、フリーランスとして働いていれば、仕事が理由でやりたいことを諦めなくても良くなるのです。
ワークライフバランスを自由に設定できることは、フリーランスとして働くことでしか共住できないメリットであるといえます。
フリーランスとして働くデメリット
ここからは、フリーランスとして働くデメリットを解説していきます。
フリーランスとして働くデメリットは
- 事務作業などもすべて自分でやらなくてはならない
- 収入が安定しない
- 保険や年金が充実していない
- 社会的な信用が低くなる
- 確定申告を自分でやらなくてはならない
- 孤独との戦いでモチベーションの維持が大変になる
- 有給休暇がもらえない
- スキルを伸ばせるかどうかは自分次第
- 体調管理に気を遣わなくてはならない
- スケジュール管理が大変
- 不景気に弱い
- 将来が保証されていない
フリーランスは自由な働き方ができる反面、働いていくうえでの保障が乏しいことがデメリットです。
会社に所属することで当たり前のように守られていたことも、フリーランスになるとなくなります。
自分の身は自分で守らなくてはいけないため、そのリスクを理解できない人にはフリーランスという働き方は向きません。
フリーランスとして働くことを考えている人は、フリーランスのデメリットもよく考えて決断を下すようにしましょう。
事務作業などもすべて自分でやらなくてはならない
フリーランスは良くも悪くも一人です。
そのため、仕事をするにあたって必要な作業はすべて自分でこなさなくてはなりません。
クライアントと契約する際の条件面の交渉や、契約書・請求書の作成、経理的な作業に至るまですべてこなす必要があります。
作業によっては複式簿記などの専門的な知識が必要になることもあり、仕事の知識以外に勉強する必要も出てきます。
会社にいるとやらなくてよかったような作業が、フリーランスになると自分でやらなくてはなりません。
フリーランスは自由ですが、自分の周辺管理はすべて自分でおこなわなくてはならないことは、デメリットとして考えることができます。
収入が安定しない
フリーランスは完全な出来高制になるため、仕事の状況によっては収入が安定しません。
フリーランスとして開業したばかりであったり、体調を崩してしばらく仕事を受けられなかったりすると、収入は0に近くなります。
しかし、毎月生活をするためにかかる固定費は変わりません。
そのため、フリーランスになると生活が圧迫される可能性も否めないのです。
フリーランスは一獲千金の夢を見られる自由な働き方ではありますが、その裏側には安定しない収入によるリスクも見え隠れしています。
フリーランスとして働いていくのであれば、収入が安定しないリスクも十分に理解しておく必要があるでしょう。
保険や年金が充実していない
フリーランスとして働いていくうえで考えなくてはならないのが保険や年金です。
フリーランスは収入が安定していないため、国民年金や国民健康保険などが貧弱な傾向にあります。
会社に所属している期間は会社側が保険料を負担してくれる場合がほとんどですが、フリーランスになるとそういきません。
フリーランスは保険料をすべて自己負担しなくてはならないため、支払わなくてはならない金額がおのずと大きくなります。
国民健康保険料を安くすることはできますが、さまざまな手当てを受けることができなくなります。
将来的な保証が手薄になるため、安定を求める人はフリーランスになることを考え直した方が良いかもしれません。
社会的な信用が低くなる
フリーランスとして働いていくうえでの大きなデメリットが、社会的な信用が低くなるという点です。
- 不動産を契約できない
- 銀行からお金を借りにくい
- クレジットカードの審査が厳しい
- 住宅ローンを組むことができない
フリーランスは収入が安定しない分、信用が物を言う審査において不利になります。
お金を貸す側からしても、収入の安定していないフリーランスにお金を貸すことはリスキーです。
そのため、もしまだ会社に勤めているのであれば、今のうちに契約をしてからフリーランスになることをおすすめします。
フリーランスになると社会的な信用は低くなり、各種審査のハードルも格段に高くなります。
社会的地位が低くなるということは、フリーランスになるにあたって考えないといけない問題のひとつです。
確定申告を自分でやらなくてはならない
フリーランスは、確定申告を自分でおこなわなくてはいけません。
会社に所属していると、確定申告は会社が代わりにおこなってくれます。
しかし、フリーランスは個人事業主のため、すべて自分で確定申告を済ませなくてはいけないのです。
個人で確定申告をおこなう場合は、収入やかかった経費、家賃や公共料金の計算をしなくてはなりません。
最近では経理ソフトが続々リリースされてある程度手間が省けるようになりましたが、会社に所属している時よりも面倒になったことは事実です。
確定申告に時間を回していられないという人は税理士を雇うという手段もありますが、それなりのコストがかかります。
確定申告をどのように進めるかは、フリーランスになる前に一度考えておかなくてはならないポイントでしょう。
孤独との闘いでモチベーションの維持が大変になる
フリーランスの仕事は孤独です。
仕事がうまくいかないときも、相談できる同僚や上司はいません。
仕事自体が自由な分、周囲に人がいないことは、フリーランスという働き方のデメリットであるといえます。
また、フリーランスとして一人で働くと、モチベーションの維持が大変になります。
モチベーションの有無は仕事の出来にも直接影響を及ぼすため、見過ごすことができない問題です。
あんまり根詰めて仕事をしてしまうと、結果として効率の悪い働き方をしている可能性があります。
モチベーションの維持をする方法を常に考えておかないと、フリーランスとして成功することは難しいでしょう。
有給休暇がもらえない
当たり前のことですが、フリーランスには有給休暇がありません。
会社に所属していると、有給休暇は必ずもらうことができます。
フリーランスは自分の裁量次第でいつでも休むことができますが、ちゃんと働かないと収入を得ることはできません。
有給休暇のような「働かなくても給料がもらえる」という状態は、フリーランスが立ち入ることができない領域です。
フリーランスになると有給休暇が取れないことは、フリーランスのデメリットとして考えることができるのです。
スキルを伸ばせるかどうかは自分次第
フリーランス業界は完全な実力主義、つまり持っているスキルが物をいう世界です。
そのため、フリーランスとして働くのであれば、常にスキルアップのための勉強を怠らないことが重要なのです。
会社のように先輩や上司が懇切丁寧に教えてくれる環境は、フリーランスには用意されていません。
しかし、フリーランスがスキルを切り売りする仕事だといわれています。
常にスキルを伸ばす努力をしておかないと、フリーランスとして食べていくことは難しいでしょう。
フリーランスとして成功するためには、仕事とは別に、自分のスキルを常に磨かなくてはなりません。
会社にいるときには必要のない労力になるため、こちらもデメリットとして考えることができます。
体調管理に気を遣わなくてはならない
フリーランスは体調管理に人一倍気を遣わなくてはなりません。
体調を崩すと仕事はできなくなります。
しかしそんな時に会社に所属していれば、有給などを使って変わらない給与を受け取ることができます。
しかし、フリーランスには有給がないことは先述した通りです。
フリーランスは一度体調を崩して仕事ができなくなってしまうと、体調を崩している期間の収入が0になるのです。
そのため、フリーランスは人一倍健康管理に気を遣わないといけないのです。
こちらもまた、仕事と直接関係のない労力になるため、デメリットとして考えるようにしましょう。
スケジュール管理が大変
フリーランスはスケジュール管理も大変です。
1つの仕事だけで食べていけるなら、その契約だけのスケジュール管理をするだけで済みます。
しかし、多くのフリーランスが単発の細かな仕事を多数請け負う形で働いています。
細かい仕事を複数請け負うことになると、スケジュール管理が非常に大変になります。
ひとつの仕事でもたついてしまうと、その他の仕事に影響が及ぶことは明らかです。
その際他の仕事に遅れや損害が生じた場合、謝罪やスケジュールの再調整などもすべて自分でおこなう必要があります。
ただでさえ仕事に手が回っていないのにスケジュール管理までしなくてはいけなとなると、その忙しさは容易に想像がつきます。
スケジュール管理をすべて自分でおこなわなくてはいけないことは、フリーランスとして働くうえで大きなデメリットとして考えられます。
不景気に弱い
フリーランスの仕事は、景気に大きく影響されます。
景気が良ければ案件の数も条件の良さも向上しますが、不景気の時はその逆です。
不景気になるとまず会社から仕事を打ち切られるのがフリーランスです。
不景気になってしまうとフリーランスの収入は限りなく0に近づいてしまうため、その点でのリスクは非常に大きいです。
そのため、フリーランスの仕事以外に副業をするなどの対策を常日頃から取っておくことをおすすめします。
将来が保証されていない
フリーランスはひとりで仕事をする働き方です。
一般的な会社員とは違い、将来が保証されていないという点は、フリーランスという働き方の一番のデメリットです。
景気が悪くなって仕事が減少すると、今度は仕事の争奪戦が始まることが予想されます。
フリーランスの数が増え続けているため、フリーランスの多さこそが競争を激化させる原因となります。
場合によっては生活をかけて、自分より優秀なフリーランスと競い合う必要があります。
また、急速な技術の進化や、フリーランスへの参入の壁が低くなりつつあるのも考え物です。
わからないことはインターネットで調べればなんでもわかる現在、インターネットを使って誰もがスキルの習得ができてしまいます。
結果として、仕事を奪い合うライバルが増えてしまうのです。
将来性が保証されていないという点は、フリーランスに転身する際に一番に考えなくてはならないデメリットです。
フリーランスになる前にメリットとデメリットを天秤にかけよう
フリーランスには自由度が高いためのメリットがたくさんある一方、自由であるが故のデメリットも多くあります。
人によって事情はそれぞれであるため、一概にフリーランスがおすすめであるということは断言できません。
そのため、フリーランスへの転身を検討している場合は、まずこれらのメリットとデメリットを天秤にかけ、自分に合っているかを考える必要があります。
もしあなたの中でメリットがデメリットを上回った場合は、フリーランスとして働くことをおすすめします。
フリーランスは本当に自由な働き方ですが、生活できるかどうかは自分次第です。
フリーランスとして働いていくのであれば覚悟を決めて、思い切ってフリーランスに転身しましょう!