フリーランスと派遣の違いは何?6つの違いを解説 2020.06.23
世間的には混同されがちな「フリーランス」と「派遣」という働き方。
実は、この2つの働き方は全く違うものなのです。
このページでは、フリーランスと派遣の違いを徹底解説しています。
自分に合った働き方がどちらなのかを知るために必要な情報が詰まっています。
フリーランスと派遣の違いが判らない人、フリーランスとして働くか派遣として働くかを迷っている人は必見の内容です!
フリーランスと派遣の違いは6つ
フリーランスと派遣の違いは、大きく分けて6つあります。
- 雇用関係の違い
- 働き方の違い
- 報酬の違い
- リスクの違い
- 税金の違い
- 保険の違い
フリーランスと派遣は混同されやすい働き方ですが、実ははっきりとした違いがあるのです。
これらの違いを知ることで、自分がフリーランスとして働くべきなのか、派遣として働くべきなのかを判断することができます。
雇用関係の違い
フリーランスと派遣の違いのひとつが、雇用関係の違いです。
フリーランスには、企業との雇用関係が存在しません。
案件ごとに契約を結ぶという形態のため、恒常的な雇用関係は結ばないのです。
対して派遣は、企業との雇用関係を結ぶ働き方です。
会社にとらわれず、複数の企業との契約を結ぶことができるフリーランスに対し、派遣は1つの企業で働くことになるのです。
企業との雇用関係の違いは、フリーランスと派遣の大きな違いのひとつです。
働き方の違い
フリーランスと派遣の間には、働き方にも大きな違いがあります。
フリーランスの場合、基本的に勤務時間は自由です。
在宅案件であれば、クライアント先の企業に出向く必要もありません。
そのため、自分の生活スタイルに合わせた働き方はできるのが特徴です。
ワークライフバランスを実現するのが容易な働き方が、フリーランスなのです。
対して、派遣は企業との契約を結んでいるため、働き方も派遣先の規則に従う必要があります。
フリーランスと比較して、そこまで自由ではないという点が、派遣という働き方の特徴です。
報酬の違い
フリーランスと派遣では、報酬に関しても違いがあります。
フリーランスの場合、固定給はなく、スキルや実績が報酬に反映されることが多いです。
より多くのスキルや経験を持っているフリーランスほど、高単価の案件に参画することができ、報酬も増えます。
しかし、スキルがないフリーランスは報酬が0に近いときもあるのが現実です。
フリーランスは完全に実力主義の世界のため、スキルや実績が報酬に大きく影響します。
それに対し、派遣はスキルや経験がほとんど報酬に影響しないのが特徴です。
どんなに働いても報酬は契約時のまま変わりませんが、安定しているのが大きな魅力です。
フリーランスのような一獲千金の夢はありませんが、安定した収入を得るためには。派遣という働き方が良いでしょう。
リスクの違い
フリーランスと派遣には、リスクの面でも違いが大きいです。
フリーランスは、スキルと経験があればどんどん仕事ができる働き方です。
しかし、体調を崩すなどで契約を履行できないリスクが発生します。
契約不履行になってしまうと、その収入は0になります。
仮に高単価の案件を逃してしまうと、かなりの痛手になるでしょう。
そのため、フリーランスは常に自己管理をすることが求められるのです。
対して派遣は、ある程度のリスクは派遣先の会社が負担してくれます。
体調を崩したとしても給与に影響が出ることはまずありませんし、場合によっては有給を使用することもできます。
そのため、ある程度のリスクであれば問題なく回避することができるのが、派遣という働き方の特徴です。
フリーランスと派遣には、リスク面での大きな違いもあるのです。
税金の違い
フリーランスと派遣の間には、税金の種類や支払い方法の違いもあります。
フリーランスは、毎年必ず確定申告を提出しなくてはなりません。
それに伴い、社会保険料などもすべて自分で支払わなくてはなりません。
対して派遣は、確定申告は会社でやってくれる場合がほとんどです。
派遣の場合、年末調整という形で会社が確定申告を代理でやってくれるため、税金に関する面倒な手続きは必要ありません。
しかし、これはあくまで派遣先の会社によって変わるため、注意しましょう。
保険の違い
保険という観点から見ても、フリーランスと派遣には大きな違いがあります。
フリーランスには、3つの保険の選択肢があります。
- 国民健康保険
- 前職の健康保険を継続
- 国民健康保険組合
フリーランスとして働く場合は、これらの3つから保険を選ぶ必要があります。
対して派遣は、保険の選択肢が
- 国民健康保険
- 社会保険
の2択です。
特定の条件を満たせば、社会保険に加入することができます。
また、社会保険への加入手続きはすべて派遣会社が代行してくれるため、保険の手続きが手間になることはありません。
しかし、すでに国民健康保険に加入している場合は、一度脱退してから社会保険に加入しなければなりません。
フリーランスと派遣では、加入できる保険にも違いがあるのです。
フリーランスと派遣のメリット
フリーランスと派遣の違いを知るにあたり、それぞれのメリットを知っておくことも必要です。
フリーランスと派遣には、それぞれ違ったメリットがあります。
双方のメリットの違いを知ることで、どちらが自分に合った働き方なのかを考えることができます。
フリーランスとして働くメリット
フリーランスとして働くメリットは、実力主義のため、実力次第では大きく稼げる夢があることです。
案件に関連した分野のスキルや経験が多いほど、提示される単価も高くなります。
また、案件を受注すればしただけ、自分の収入につながります。
必要な分だけ、稼ぎたい分だけ稼ぐことができるため、フリーランスは非常に自由な働き方であるといえるでしょう。
派遣として働くメリット
派遣として働くメリットは、労働基準法に守られているということです。
派遣社員には労働基準法ができようされるため、勤務時間や給与が最低限保障されているのです。
また、派遣先は派遣元の派遣会社が探してくれるため、企業とのトラブルに発展しにくいのも魅力です。
企業とのトラブルを避けることができ、税金や保険などの各種手続きを自分でおこなう必要がないということは、派遣で働くメリットであるといえます。
フリーランスと派遣のデメリット
フリーランスと派遣という働き方には、それぞれデメリットもあります。
メリットともにデメリットを知ることで、初めてそれぞれの働き方を理解したことになります。
フリーランスと派遣には、違うデメリットがあります。
自分が許容できるデメリットかどうかを自分で確認してみてください。
フリーランスとして働くデメリット
フリーランスとして働くデメリットは、生活に関することをすべて自分でまかなわなくてはならないということです。
税金や保険関連の手続きや支払いはもちろんのこと、確定申告などもすべて自分でおこなわなくてはなりません。
また、フリーランスは体調を崩して仕事ができなくなった時の保障がどこにもありません。
そのため、健康管理をはじめとするすべての自己管理を自分でやらなくてはならないことが、フリーランスのデメリットです。
派遣として働くデメリット
派遣として働くデメリットは、給与の一部を派遣会社に徴収されるという点です。
派遣会社は派遣先の企業への紹介料で成り立っているため、給与から中間マージンを徴収し、運営しています。
そのため、同じ企業で働く正社員と比べると、派遣社員の収入は若干劣ります。
フリーランスのように実力がすぐに反映される世界でもないため、一気に稼ぐということができません。
給与が通常よりも低くなるという点は、派遣として働くうえでのデメリットになります。
フリーランスと派遣、自分に合った働き方を選ぼう
フリーランスと派遣には、大きな違いがあることを紹介してきました。
違いがある分、人によってそれぞれの働き方への向き不向きがあります。
そのため、フリーランスと派遣の違いを良く知ることで、自分がどちらの働き方を選択するべきなのかを考えましょう。
どちらにもメリットがあり、デメリットもあります。
まずはフリーランスと派遣、それぞれのメリット・デメリットを天秤にかけてみると良いかもしれませんね。