アプリケーションエンジニアのキャリアパスって?キャリア設計に必要な知識を解説 2020.07.21
アプリケーションエンジニアのキャリアパスは、人によって大きな違いがあります。
適性や志向によって、どのような働き方をするのかという面で違いが生まれてくるのです。
このページでは、アプリケーションエンジニアのキャリアパスについて解説しています。
アプリケーションエンジニアになりたての人や、未経験からアプリケーションエンジニアになることを考えている人は必見の内容です!
アプリケーションエンジニアのキャリアパス:出発点は2通り
アプリケーションエンジニアのキャリアパスの出発点は、大きく分けて2通りです。
保守側のアプリケーションエンジニアになるという選択肢と、開発側のアプリケーションエンジニアになるという選択肢です。
適正によって決める場合がほとんどですが、最初の選択がアプリケーションエンジニアとしてのキャリアパスに大きな影響を与えます。
しかし、どちらか一方に特化すればよいというわけではありません。
アプリケーションエンジニアとして仕事をし続けるためには、保守側と開発側のどちらも経験を積んでおく必要があります。
保守側のアプリケーションエンジニア
保守側のアプリケーションエンジニアは、主にシステムの監視やメンテナンス、不具合の調査などをおこないます。
運用保守エンジニアとして業務に従事することがほとんどです。
アプリケーションの仕様や顧客によって業務内容も変わるのが、保守側のアプリケーションエンジニアの特徴です。
そのため、保守側のアプリケーションエンジニアとして働くためには、常に酷悪のビジネスモデルを把握できるスキルと、業務全体の流れを俯瞰的に捉えるスキルが必要となります。
アプリケーションエンジニアの業務は多岐にわたるため、保守系の業務経験は確実に積んでおく必要があります。
開発側のアプリケーションエンジニア
開発側のアプリケーションエンジニアは、アプリケーションの開発におけるプログラミングを担当します。
開発系のアプリケーションエンジニアは自分だけで仕事を進めることができません。
関係各所と連携を取り、開発を進めていく必要があります。
そのため、開発ソースの流れや使用するデータに関する知識、他のシステムとの連携に関して把握しておく必要があります。
常に他の部門との連携を考えて業務に取り組まなくてはならないことは、開発側のアプリケーションエンジニアの特徴です。
アプリケーションエンジニアのキャリアパス:経験を積んだらシステムエンジニアになる
保守側と開発側、両方である程度の経験を積んだら、アプリケーションエンジニアはシステムエンジニアとしての業務にも従事することになります。
システムエンジニアは、開発の最前線で常に変更や要望に対応し、顧客と折衝しながら開発を進めていくポジションです。
顧客が抱えている課題や問題をシステムで解決するために、開発側と顧客側の橋渡しのような役目を担います。
システムエンジニアには、コミュニケーション能力が必要不可欠です。
アプリケーションエンジニアとしての業務に加え、システムエンジニアとして顧客とのコミュニケーションを取らなくてはならないのです。
非常に忙しくなりますが、アプリケーションエンジニアのキャリアパスとしては確実に通過しておくべきポイントです。
アプリケーションエンジニアとシステムエンジニアの二足のわらじに慣れた頃には、アプリケーションエンジニアとして確実にスキルアップしていくことでしょう。
アプリケーションエンジニアのキャリアパス:適性や志向によってキャリアは変わる
アプリケーションエンジニアとしてある程度の経験と実績を積んだら、適性や思考により、キャリアパスは変わります。
経験を積んだアプリケーションエンジニアが考えるべき選択は、以下のとおりです。
- スペシャリストになるかジェネラリストになるか
- 組織に与するか独立するか
- アプリケーションエンジニア以外の職種を考える
アプリケーションエンジニアとしての経験をある程度積んだら、携わる業務の範囲や、仕事の仕方をだんだん選べるようになってきます。
アプリケーションエンジニアのキャリアパスにおいて、この選択こそが一番の分岐点です。
そのため、適性や志向によって、アプリケーションエンジニアとしてのキャリアパスは大きく変わってくるのです。
スペシャリストになるかジェネラリストになるか
アプリケーションエンジニアがキャリアパスを考えるにあたって選択しなくてはならないのが、携わる業務の範囲です。
スペシャリストになるかジェネラリストになるかによって、アプリケーションエンジニアとしてのキャリアパスも大きく変わってきます。
アプリケーションエンジニアとして将来を考えていくのであれば、スペシャリストになるかジェネラリストになるかの選択は、非常に重要なものとなります。
スペシャリストとしてのアプリケーションエンジニアのキャリアパス
スペシャリストとしてアプリケーションエンジニアの業務に携わる人は、その分野に特化する必要があります。
スペシャリストとは文字通り、携わる分野を絞ってその分野を追求する人のことです。
スペシャリストのアプリケーションエンジニアとしてキャリアを形成するためには、その業界のトップを目指さなくてはなりません。
「この分野ならこの人に任せよう」とクライアントに信用されるくらいにその分野を極めないといけないことが、スペシャリストとしてのアプリケーションエンジニアの難しさです。
また、スペシャリストという言葉に甘えて1分野に留まってしまうことは好ましくありません。
スペシャリストといえども、他の分野の知識もある程度仕入れておかないと、良いアプリケーションエンジニアになることはできません。
狭く深く、知識やスキルを研ぎ続ける必要があるのが、スペシャリストとしての宿命です。
ジェネラリストとしてのアプリケーションエンジニアのキャリアパス
携わる分野を絞らず、幅広い知識を広く浅く身につけるのが、ジェネラリストとしてのアプリケーションエンジニアのキャリアパスです。
ジェネラリストは、大規模なプロジェクトにおいて重宝されます。
プロジェクトが大きければ大きいほど、その分野に限らず、周辺分野の知識も必要になります。
ジェネラリストによるふとした気付きによってプロジェクトに良い影響を与えることも少なくありません。
幅広い分野で大規模なプロジェクトに携わることができるのは、ジェネラリストとしてアプリケーションエンジニアのキャリアパスを歩んだ結果です。
特に企業に属しているアプリケーションエンジニアは、ジェネラリストのアプリケーションエンジニアになることをおすすめします。
組織に与するか独立するか
組織に与するか独立するかも、アプリケーションエンジニアが考えるべきキャリアパスの選択です。
組織に所属すれば安定を得ることができますが、独立したときほど自由に働くことはできません。
それに対して独立をすると、自由に働くことができる反面、組織ならではの安定は約束されません。
それぞれのメリットとデメリットを考え、アプリケーションエンジニアとしてどちらの道を進むか考えましょう。
大きなプロジェクトに参画したいなら組織に与する
大きなプロジェクトに参画したいのであれば、断然組織に与していたほうが良いです。
組織にいると、仕事をする上での学びが多くあります。
また、大きなプロジェクトや、個人で扱えないような機材を使えることも、組織にいるメリットです。
企業ならではの安心感を考えても、安定志向のある人は組織内でアプリケーションエンジニアになることをおすすめします。
自由に働きたいなら独立、フリーランスになる
ルールに縛られずに自由に働きたいというアプリケーションエンジニアは、フリーランスとして独立することをおすすめします。
フリーランスは個人事業主という扱いになり、雑務を含めたすべての業務を自分でおこなわなくてはなりません。
自己管理能力がないと生活ができない働き方ではありますが、自分の好きなときに働くことができる、魅力的な働き方であることは間違いありません。
フリーランスになるには実績が必要なため、ある程度の経験と実績を積んだアプリケーションエンジニアは、フリーランスとして独立することを考えてみても良いでしょう。
アプリケーションエンジニア以外の職種を考える
アプリケーションエンジニア以外の職種への転身を考えることも、アプリケーションエンジニアのキャリアパスの一つです。
アプリケーションエンジニアとしてのスキルが有れば、どこであっても仕事をもらうことはできます。
そのため、アプリケーションエンジニアという職種に固執せず、柔軟に他の職種の経験を積むという選択肢もあるのです。
アプリケーションエンジニアが転身しやすい職種は以下のとおりです。
- ITコンサルタント
- プロジェクトマネージャー
アプリケーションエンジニアという職種に固執しないことで、自分自身のさらなるスキルアップを見込むことができます。
そのため、ある程度経験と実績を積んだアプリケーションエンジニアは、他の職種への転身も視野に入れておきましょう。
ITコンサルタント
ITを切り口に、顧客の抱える問題の解決など、全般的なコンサルティングをおこなうのが、ITコンサルタントの仕事です。
顧客のニーズに沿ったシステムの提案や、課題解決のための分析などをおこないます。
ITコンサルタントの仕事の一つである「システムの立案」は、アプリケーションエンジニアの仕事につながるものがあります。
そのため、アプリケーションエンジニアの転身の選択肢として、ITコンサルタントはおすすめなのです。
プロジェクトマネージャー
開発などのプロジェクト全体の進行を管理し、納期や予算、必要人数などを計算するのがプロジェクトマネージャーです。
現場全体のマネジメントをおこなうため、コミュニケーション能力に加えてマネジメント能力も求められます。
プロジェクトマネージャーという職種はアプリケーションエンジニアとの相性が非常に良い職種です。
アプリケーションエンジニアは、開発の設計からメンテナンスに至るまでの一連の業務全般を担当します。
開発における一連の流れを常に把握するという点に関して、プロジェクトマネージャーとアプリケーションエンジニアは似ています。
そのため、アプリケーションエンジニアにとってプロジェクトマネージャーは、比較的転身しやすい職種であるといえるのです。
アプリケーションエンジニアのキャリアパスは選択の連続
アプリケーションエンジニアのキャリアパスは人によって大きな違いがあります。
理由としては、アプリケーションエンジニアのキャリアパスは選択の連続であるということが挙げられます。
アプリケーションエンジニアは出発点の時点から選択することを求められ、経験を積んだ後も、働き方や働く場所の選択をしなくてはなりません。
そのため、アプリケーションエンジニアのキャリアパスは人によって大きく違いがあり、多種多様です。
そのため、自分の満足できるキャリアパスを目指すことが一番です。
そのためには、アプリケーションエンジニアとしての実績や経験を積まなくてはなりません。
アプリケーションエンジニアとして将来的に良いキャリアパスを目指すのであれば、今のうちから実績や経験を積んでおくことをおすすめします。
魅力的なキャリアパスを目指し、アプリケーションエンジニアとしてのさらなる経験や実績を積み重ねましょう!