COBOLのフリーランスエンジニアの求人にはどのようなものがあるか調査しました! 2019.10.04
2019年で生誕60年、つまり還暦を迎えたCOBOL。
時代遅れと揶揄されることが多く肩身の狭い思いをしている言語ですが、フリーランスとしての仕事はどれくらいあるのでしょうか。
また、案件の特徴や傾向、これからのCOBOLの将来性や動向など、気になるCOBOLのことを徹底的に解説してきます。
COBOLの案件・求人
COBOL案件自体は他の言語と比べて少ないですが、需要は高く、供給が足りていない状態です。
COBOL案件といえば汎用機になるのが相場ですが、20年以上前から近いうちに無くなると言われ続け未だに現役で働き続けています。
オープン系システムへの移行はかなりのコストとリスクを負うのに加え、システムの信頼性も失うことになります。
そのため、現状あるCOBOL案件の数が減ることは、少なくとも10年20年のうちには無いでしょう。
COBOL案件の単価設定はどのくらい?
では、COBOL案件の単価設定はどのくらいなのか実施に見ていきましょう。
COBOLの単価設定は、40万円~60万円の案件が全体の90%を占めています。
年収と相場は480万円~720万円となります。
中でも1番多い案件単価は50万円のゾーンです。
実際の案件例
では、実際に案件紹介エージェントに掲載されている案件・求人を見ていきましょう。
- 【COBOL週5/大阪】COBOLでのシステム開発・顧客折衝支援
- 【COBOL/長期案件】某銀行向けの機能追加対応
給与:360,000~500,000円(ひと月)
業務内容:顧客折衝、COBOLでの開発、プロジェクトのマネジメント
職種:バックエンドエンジニア
スキル:COBOL
勤務地:大阪府・肥後橋駅
求められるスキル:COBOL
給与:456,000~512,000円(ひと月)
業務内容:新機能追加に伴う設計および開発・テスト対応
職種:バックエンドエンジニア
スキル:COBOL
勤務地:東京都・住吉駅
求められるスキル:銀行システムでのCOBOL開発の経験など
以上が、実際に掲載されている求人・案件のご紹介でした。
単価の相場も40万円~60万円の範囲で、長期の案件があったりなど、種類も豊富なのが選びやすくて魅力のひとつです。
COBOLでの求人・案件を受注するときに重要なのは?
COBOL案件は、買い手市場です。案件の数も豊富ですが、その分求職者も多いのが難点で案件を受注するのにも一苦労です。
そこで、案件を受注するために絶対に抑えておいたほうが良いことはどんなことなのか徹底解明していきましょう。
COBOLの案件を受注する際、クライアント側、エージェントが査定する点は、
- 年齢
- 希望金額
- 案件とのスキルマッチ率
こちらの3点が特に重視されます。
めぐり合わせや運なども影響はしてくる部分もありますが、基本的に面接は準備あるのみ、です!!
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COBOLエンジニアのこれからの展望
最後に、COBOLの将来性について見ていきたいと思います。
古い言語であるにも関わらず、いまだに多くのシステムで使用されていますが、新規開発でCOBOLが用いられるというケースはほぼないといっても過言ではありません。
金融業界に多く用いられているCOBOLですが、やはり、若いエンジニアはCOBOLを習得しようとするよりかは、PythonやJava、PHPを学ぼうとする方が大半です。
現在のCOBOLを扱うエンジニアの平均年齢は40代と年齢層が高い傾向にあります。
つまり、このまま金融業界や保険業界でシステムとして使われ続けるとしても、COBOLを支えるエンジニアの数は少なくなっていってしまうことが予想されます。
COBOLエンジニアの価値は上がっていくでしょう。
COBOLの概要
ここで最後にCOBOLについて解説していきたいと思います。
COBOLとは
COBOL(コボル)は、事務処理用のプログラミング言語として1959年に開発されたもの。
名前の由来は、事務処理用言語の英語表記(Common Business Oriented Language)がもとになっています。
- 事務処理特化型
- 表記が英語に近い
- 統一された企画
- 実績が豊富
- 保守性や信頼性が高い
という特徴があり、今でも事務処理用ホストコンピューターなどではCOBOLが主流となっています。
日経 xTECHによる「COBOLに関する実態調査」では、2019年3月で約6割の企業でCOBOLを使ったシステムが存在しており、COBOLシステムを保守する人口の減少が危ぶまれている状態です。
まとめ
日本で使われ始めたのが1960年代と古いプログラミング言語のCOBOLですが、これからもCOBOLでのシステムを使っている金融業界や保険業界では、需要は引き続きあると言えます。
COBOLエンジニアの年齢層が40代という点、若いエンジニアはあまりCOBOLのスキルを習得していない点などを踏まえ、今後人材不足になることを先に見越し、スキルに磨きをかけておくことも視野に入れておくことをオススメします。
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