初心者必見!今さら聞けない「Javaって何ですか?」にお答えします! 2020.05.26
プログラミングを少しでもかじったことがあるのであれば聞いたことがあるであろう「Java」。
このJavaとは、いったい何者なのでしょうか。
このページでは、プログラミング言語であるJavaについて徹底解説しています。
フリーランスエンジニアとして旗揚げしたい人は必見の内容です!
Javaは世界的に使用されているプログラミング言語
Javaは世界的に利用されているプログラミング言語のひとつです。
一番習得したいプログラミング言語としても人気であり、期待度が非常に高いプログラミング言語であるといえます。
Javaは汎用性が高く、多くの現場で利用されていることが人気の秘訣であるといえるでしょう。
Javaは1995年にSun Microsystems(サンマイクロシステムス)によってリリースされ、現在はオラクル社から無料で提供されています。
無料のソフトウェアであるため、コストを抑えて利用できるのも嬉しいポイントです。
Javaの特徴はどこでも利用できるということ
Javaの特徴はどこでも利用できるという点です。
通常、プログラミング言語は利用できるOSが限定されていることが多いです。
しかし、JavaではどのOSでも利用することができ、非常に汎用性が高いのです。
一度Javaでプログラムを書いてしまえば、どこでも実行することができるため、非常に広大な範囲でプログラムを動かすことができます。
Javaは仮想マシンを導入しているため、OSを超えて利用できるプログラミング言語とすることが可能なのです。
そのため、世界的に利用されているSNSであるTwitterなどはJavaで作られています。
Javaを使ってできること
ここからは、Javaを使ってできることを解説していきます。
Javaを使ってできることは
- WebサービスやWebアプリを作成できる
- スマホアプリを作成できる
- デスクトップアプリを作成できる
- 家電などの組み込み系システムにも利用できる
Javaは汎用性が高いため、利用用途も多岐にわたります。
パソコンを使う人なら誰しもが使ったことのあるようなサービスも、Javaで作られていることが多いため、Javaの人気の高さがうかがえます。
ここではJavaでできることを分野別にまとめたので、参考にしてください。
WebサービスやWebアプリを作れる
WebサービスやWebアプリはPHPなどのWeb系言語と呼ばれるもので作成されているものが多いです。
しかし、汎用性の観点から、Javaを利用してWebサービスやWebアプリを開発する人も増えています。
Javaで作成されているWebサービスやWebアプリ
- EVERNOTE
- 楽天
楽天のWebサイトに関してはバックエンドの部分のみですが、WebサイトにJavaが利用されていることは事実です。
全世界で利用されているようなサービスもJavaを使って作成されているのです。
スマホアプリを作成できる
Androidで利用できるアプリはそのほとんどがJavaによって作成されています。
Javaでのスマホアプリの開発はフリーランスの案件でもよく見られるため、フリーランスエンジニアになるのであれば習得しておいて損はないでしょう。
Javaは汎用性の高さに加えて処理速度も非常に高いです。
そのため、ニュースアプリなどはJavaで作成してリリースされる場合がほとんどなのです。
デスクトップアプリを作成できる
パソコンで利用できるデスクトップアプリでも、Javaが利用されているケースは多くあります。
世界的に有名はPCゲームであるMINECRAFTや、オフィスアプリケーションであるOpenOfficeなども、Javaで作成されています。
どちらも世界的に人気・利用されているデスクトップアプリです。
そのため、Javaは世界でも通用する技術であるといえるのです。
家電などの組み込み系システムにも使える
最近では、家電製品や携帯電話に組み込まれるプログラムを書くのにもJavaが利用されるケースが多くなってきました。
代表的な例を挙げると、Blue-rayディスクプレーヤーはJavaで書かれたプログラムが組み込まれています。
近年では者のインターネット(IoT)としてもJavaが利用される事例が増えてきています。
Javaを提供しているオラクル社が推奨していることもあり、これから先さらにIoTの分野でJavaがシェアを拡大していくことは間違いないでしょう。
Javaを利用するメリット
ここからは、Javaを利用するメリットを解説していきます。
Javaを利用するメリットは
- オブジェクト指向であること
- プラットフォームに依存しない
- 処理速度が速い
- 利用者数が圧倒的に多い
ことが挙げられます。
メリットを見てみても、Javaならではの汎用性の高さがうかがえます。
ここからは、Javaを利用するメリットをひとつずつ解説していきましょう。
オブジェクト指向であること
Javaはオブジェクト指向のプログラミング言語です。
オブジェクト指向とは、「オブジェクト」というものを中心にして考えるプログラミング方式のことです。
作成しているプログラムの細かいところまで管理できるため、ひとりではなく複数のエンジニアで同じものを開発する際に効率化を見込むことができます。
ひとつの目標に対して進めることができるため、複数人で作成するプロジェクトに向いているといえるのです。
プラットフォームに依存しない
Javaはプラットフォーム(OS)に依存せずにプログラムを組むことができます。
OSに限らず、
- Windows
- iOS
- Linux
で利用することができるため、幅広い人が利用できるサービスを作ることができます。
処理速度が速い
処理速度が速いことも、Javaを利用する大きなメリットのひとつです。
Javaは起動する際にコンパイルを必要とする「コンパイラ言語」であるため、他のプログラミング言語よりも処理速度が速いのが特徴です。
世界的に利用されているSNSであるTwitterはもともと他のプログラミング言語を使って作成されていました。
しかし、Javaの処理速度を取り入れるためにすべてのプログラムをJavaに書き換えたのです。
Twitterの事例を見てもわかるように、Javaの処理速度の速さは折り紙付きであるといえます。
利用者数が圧倒的に多い
利用者数が圧倒的に多いことも、Javaを利用する大きなメリットです。
利用者数が多いということは、利用する機会も多いということです。
Javaの利用者はこれから先も増え続けるため、需要もその分膨らみ続けるのです。
利用者数が圧倒的に多いということは、ゆるぎないJavaの大きなメリットであるといえます。
Javaを利用するデメリット
ここからは、Javaを利用するデメリットを解説していきます。
- 開発環境の整備に時間がかかる
- 学習環境が多くない
- プログラミング以外にやる作業が比較的面倒
Javaは利用者数が多いにも関わらず、その学習環境など、周辺が整備されていないことがデメリットです。
習得をするために不必要な労力を掛けなくてはいけない可能性もあり、効率的に学習できないリスクも指摘されています。
開発環境の整備に時間がかかる
どのプログラミング言語にも共通することですが、Javaは開発環境を整えるまでに時間がかかります。
ブラウザやテキストツールの他のもいろいろと用意しなくてはならないため、開発環境を整えるまでは大変に感じることも多いでしょう。
また、慣れるまでも時間がかかるため、相応の労力と時間を割かなくてはなりません。
しかし、苦労をした分のリターンは十分に享受できます。
そのため、最初は我慢して、Javaの開発環境を整えてしまいましょう。
学習環境が多くない
Javaは、学習環境がそんなに多くないこともデメリットのひとつです。
If文などの文法を学ぶだけなら、独学でも十分学習することができます。
しかし、Javaを使って実践的にアプリケーションを作る環境はなかなかありません。
企業もRubyやPHPといった言語を使うところが増えているため、身近で学習できる環境がなかなか見つからない可能性があります。
Javaを学ぶのであれば、学習環境を見つけるところから始める必要があるでしょう。
プログラミング以外にやる作業が比較的面倒
Javaはプログラミング以外にやる作業が比較的面倒です。
Javaは起動時にコンパイルをおこなわなくてはいけないコンパイラ言語であるため、Javaを起動するたびにコンパイルしてプログラムを実行しなくてはなりません。
プログラミングを書く時以外の作業が面倒なため、サクサク作業をしたい人にはJavaは向かないかもしれません。
Javaエンジニアの将来性は明るい
Javaエンジニアの将来性は明るいものであるといえます。
ここからは、Javaエンジニアの将来性が明るいと考えられる理由を解説していきます。
- Javaは幅広い現場で活用される
- Javaエンジニアの需要はまだ高くなる
- 上流工程ができるJavaエンジニアは強い
Javaの規模はまだまだ大きくなっていくと考えられるため、これから先もJavaエンジニアの将来性は明るいものであると考えられます。
特に上流工程をこなすことができるJavaエンジニアは人気があり、仕事の単価もうなぎのぼりです。
Javaは幅広い現場で活用される
Javaは幅広い現場で活用されています。
国を問わずさまざまなシステムやアプリ、サービスに使用されているため、システムの新規作成やJavaを使った既存システムの改修などの業務があります。
特に今あるシステムの改良は終わることがないため、これから先もサービスが終了するまでは安泰でしょう。
プログラミング言語としてのJavaの需要が絶える子可能性は限りなく0に近いため、将来性も非常に高いといえるのです。
Javaエンジニアの需要はまだ高くなる
Javaは現在もあらゆる現場で求められている言語であり、Javaエンジニアの需要は非常に高いです。
クラウドソーシングサービスやフリーランスエンジニアの案件紹介サイトなどを見ても、Javaの求人数が非常に多いことから、Javaエンジニアの需要の高さがわかります。
需要の高さの原因としては、Androidを利用した決済サービスやブロックチェーンといった最新の技術分野においてJavaエンジニアの人材確保がどんどん進んでいることが挙げられます。
Javaはシステム開発における実績が豊富なため、信頼できるプログラミング言語としてその地位を確立しているのです。
上流工程ができるJavaエンジニアは強い
Javaエンジニアの中でも、
- システム基盤の構築
- システムの要件定義
- システムの分析
- システムの基本設計
などのいわゆる上流工程ができるJavaエンジニアは、非常に需要が高いといえます。
システムを客観的に分析し、顧客や他の部署との連携を取れるJavaエンジニアはいまだに少なく、重宝されるのです。
Javaを専門的に扱っているJavaエンジニアは多いものの、上流工程をこなせるJavaエンジニアの界隈は、まだまだブルーオーシャンなのです。
Javaエンジニアとして働くための方法
ここからは、Javaエンジニアとして働くための方法を解説していきます。
- Javaを使ったシステムに関する知識を増やす
- Javaを使った開発の経験と実績を積む
- Java未経験者は最初から学習しよう
Javaエンジニアとして働くためにはやはり経験や知識が必要です。
ここからは、Javaエンジニアとして働くための方法をひとつずつ解説していきます。
Javaを使ったシステムに関する知識を増やす
先述した通り、Javaは世界中のシステムで採用されています。
よって、フリーランスのエンジニアとして案件を獲得するためには、Javaが採用されるシステムである
- スマホアプリの作成
- Webサービスの構築
- 大規模なシステム構築
など、いろいろな分野の業務経験を重ねることが大切です。
日常生活やビジネスにおいて、スマホが担う役割は年々増えています。
そのため、Javaがプログラミング言語として使われているAndroidのアプリ業界においては、いまだに人手不足なのです。
システム基盤を構築できるスキルがあるJavaエンジニアはまだ多いとはいえず、こちらもブルーオーシャンなのです。
フリーランスとして高い報酬の案件をもらうためには、どのような案件であったとしてもすぐに対応できるスキルを身に付けておくことが重要です。
Javaを使った開発の経験と実績を積む
Javaを使った開発経験や実績といったものは、フリーランスエンジニアとして活動する前にできるだけ積んでおくことが重要です。
Javaを使ったプログラミングだけでなく、設計や分析、要件定義などといった上流工程の業務経験があるとさらに良いでしょう。
基本的にJavaエンジニアは需要が高いのですが、Javaのプログラミングスキルを身に付けているエンジニアは多いです。
そのため、他のJavaエンジニアとの差をつけるために、
- 上流工程の業務経験
- システム基盤の構築
- システムの改修
などのJavaを使った業務経験の広さが大きなアピールポイントとなるでしょう。
Java未経験者は最初から学習しよう
Java未経験者が最初からフリーランスエンジニアとして活躍するのは、かなり難易度が高いといえます。
そのため、未経験者の人はまずスクールやプログラミング学習サイトを活用し、基本的なJavaプログラミングのスキルを身に付けるようにしましょう。
スクールによっては即戦力のエンジニアになるためのコースも用意されていたり、スクールでJavaの技術を身に付けながら就職先を探したりすることもできます。
そのため、未経験者はスクールに通うことも視野に入れておくと良いでしょう。
Javaエンジニアになるために役立つ資格4選
ここからは、フリーランスのJavaエンジニアになるために役立つ資格を4つ紹介します。
- Javaプログラミング能力認定試験
- Java EE & Web Service 認定試験(Oracle Certified Master, Java EE 6 Enterprise Architect)
- Java SE 11 programmer(Java SE 8 Programmer)
- Android技術者認定試験
これら4つの資格を持っていると、Javaエンジニアとしての実績を信頼されます。
Javaを使ったフリーランスとして働いていくうえでは取っておきたい資格です。
Javaプログラミング能力認定試験
Javaプログラミング検定試験は、株式会社サーティファイが実施している、Javaのプログラミングスキルを証明する資格です。
基礎レベルから発展的なレベルまで、3段階に分かれています。
基礎的な知識から実践的な技術まで幅広く出題されるため、Javaエンジニアとしての力量を測るためにはもってこいの資格です。
Java EE & Web Service 認定試験(Oracle Certified Master, Java EE 6 Enterprise Architect)
Java EE & Web Service 認定試験(Oracle Certified Master, Java EE 6 Enterprise Architect)は、Javaの提供元であるオラクル社が主催している試験で、Javaに関する高度なスキルを証明することができる資格です。
- システム基盤の構築
- システムの設計
- 要件定義
- 実行監視
などのスキルが備わっていることが証明できるため、Javaエンジニアに少ない上流工程ができることを証明する、数少ない資格のため、腕に自信がある人は挑戦する価値があります。
Java SE 11 programmer(Java SE 8 Programmer)
Java SE 11 programmer(Java SE 8 Programmer)は、Javaの提供元であるオラクル社が主催している資格です。
Javaの基本的なプログラミングスキルが備わっていることを証明する資格になっています。
試験は
- Bronze
- Silver
- Gold
の3段階にランク分けされており、Javaに関して自分が持っているスキルをランク別に証明できる内容になっています。
Javaプログラミング中級者以上に向けた資格です。
Android技術者認定試験
Android技術者認定試験は、Open Embedded Software Foundationが主催している、Android技術者としてのスキルを証明する試験です。
試験は
- アプリケーションベーシックスキル for Android
- アプリケーションプロフェッショナルスキル for Android
- プラットフォームベーシックスキル for Android
の3つに分かれています。
Android技術者認定試験では難易度や専門範囲によって試験内容も変わってくるため、より専門的なスキルの証明が可能です。
Javaは将来有望なプログラミング言語
Javaはこれからも規模を拡大していく、世界的に通用するプログラミング言語です。
フリーランスエンジニアを目指すのであれば、まずJavaの習得をすることをおすすめします。
Javaは汎用性が高くプラットフォームを選ばないため、これから先もフリーランスの需要が増えていくことが予想されます。
時代に取り残されないためにも、思い立ったその瞬間から準備を始めましょう!