フリーランスが屋号を決める6つのメリットと注意点を解説します 2020.06.25
法人化を目指しているフリーランスにとって、屋号を決めることは必要絶対条件です。
強制ではありませんが、屋号を決めると確実に法人化までスムーズに進めることができます。
このページでは、フリーランスが屋号を決めるメリットと、注意点を解説しています。
現在の事業を法人化したいフリーランサーや、屋号について詳しく知りたい人は必見の内容です!
屋号はフリーランスにとっての自己紹介
屋号は、フリーランスにとっての自己紹介であると考えて良いでしょう。
屋号とは、個人事業の名前のことを指します。
会社でいう社名が、フリーランスにおける屋号なのです。
屋号はフリーランスが活動し、法人化を目指すのであれば決めておきたいものです。
逆に、法人化を目指さず、小規模のままで良いというのであれば、屋号を決める必要はありません。
屋号はつけなくても良い
屋号は、必ずしもつけなくてはならないものではありません。
先述したように、法人化を考えていない場合や、事業の規模が大きくない場合は、屋号を付ける必要はありません。
フリーランスの場合、個人名が屋号にもなるため、無理して設定する必要はないのです。
フリーランスが屋号を持つ6つのメリット
フリーランスが屋号を持つメリットは6つあります。
- お金の管理が簡単になる
- 法人化をする際に過去実績を出しやすい
- 商工会議所への加入が簡単になる
- 事業への愛着が深まる
- 知名度が高まる
- 顧客からの信用を得やすい
フリーランスが屋号を持つと、ビジネス上の様々な手続きが楽になるというメリットがあります。
また、事業に名前を付けることで、より一層事業に愛着を持つことができるというメリットがあります。
ここからは、フリーランスが屋号を持つメリットを紹介していきます。
お金の管理が簡単になる
フリーランスが屋号を持つと、お金の管理が簡単になるというメリットがあります。
具体的には、プライベートと仕事のお金を管理しやすくなります。
屋号を持っていれば、事業用の銀行口座を開設することが出来ます。
また、仕事の領収書も屋号で切ってもらうことができるのです。
仕事のお金をプライベートと分けることで、フリーランスがやりがちな「お金の公私混同」を未然に防ぐことができるのです。
フリーランスが屋号を持つと、お金の管理がしやすくなるというメリットがあります。
法人化をする際に過去実績を出しやすい
フリーランスが屋号を設定すると、その事業で法人化をする際に過去実績を出しやすいというメリットがあります。
個人事業主として使用していた屋号を、そのまま会社名に反映させることができるためです。
個人事業主時代の実績を同じ名前で実績として紹介することができます。
また、屋号をそのまま会社名にすれば、法人用銀行口座の開設が楽になります。
法人化の際の銀行口座の開設もスムーズに進めることができるため、法人化を目指すのであれば屋号を設定しておくことをおすすめします。
商工会議所への加入が簡単になる
フリーランスが屋号を持つと、商工会議所への加入手続きが簡単になります。
商工会議所とは、地域の商工業者が参加できる公益団体のことで、多くの会社が加入しています。
屋号があると、個人事業主であっても経営者として認められてもらいやすい傾向があるため、商工会議所への加入が比較的簡単になります。
商工会議所では将来のビジネスパートナーを見つけられることもあります。
そのため、事業を大きくしていきたいのであれば、屋号を設定して商工会議所への加入を視野に入れておくことをおすすめします。
事業への愛着が深まる
フリーランスが屋号を持つと。その事業への愛着が湧きやすいというメリットがあります。
屋号を付けるということは、その事業の名付け親になるということです。
自分が名付けたものに愛着が湧くのは、人間の性です。
愛着を持って事業を進めることで、さらなる結果を出すことができるでしょう。
フリーランスが屋号を持つと、その事業への愛着が深まるというメリットもあるのです。
知名度が高まる
事業に屋号を設定することで、その事業が認知されやすくなります。
キャッチーな屋号を付ければ、知名度はどんどん上がっていくでしょう。
知名度が上がると、事業の可能性も広がります。
ユーザーが増えたりクライアントが増えたりすることも考えられるため、屋号を付けることで知名度を高めることには大きなメリットがあるのです。
顧客からの信頼を得やすい
屋号を設定することで、顧客からの信頼を得やすいというメリットもあります。
顧客からしても、屋号があると、個人に任せている感覚が薄れ、信頼しやすくなります。
個人と企業では、その信頼度は全然違います。
そのため、屋号を設定して個人事業主っぽさを減らすことで、事業全体として顧客からの信頼を得やすくなるというメリットがあるのです。
フリーランスが屋号を決める際の注意点
フリーランスが屋号を決める際には、注意点がいくつかあります。
- 会社と間違えられる屋号は使えない
- 商標権で守られた屋号は使えない
- すでに登録されている屋号は使えない
- 仕事内容がわかりやすい屋号にする
- 覚えやすい屋号にする
フリーランスが屋号を決める際には、これらのことに注意しておかなくてはなりません。
屋号は、設定することで大きなメリットを受けることができますが、その分設定の際の制約が多いのです。
そのため、屋号を決める際には以下のことに注意して設定する必要があるのです。
会社と間違えられる屋号は使えない
会社と間違えられる屋号は、フリーランスが屋号として使うことはできません。
具体的には「~Co.」や「~会社」などです。
会社を連想させるような屋号は、届け出をして法人化をした場合にしか使うことはできません。
フリーランスはあくまで個人事業主ですので、会社と間違えられるような屋号は使えないということに注意しましょう。
商標権で守られた屋号は使えない
商標権で守られた文字列は、フリーランスが屋号として使うことはできません。
商標権で守られている文字列は、人気アニメのキャラクターや大手ブランドの名称等です。
これらは商標権があるため、名前の文字列自体も商標権で守られています。
もしこのような文字列をフリーランスが屋号に使ってしまうと、商標権の侵害でトラブルに発展します。
そのため、商標権で守られた屋号は使えないことに注意しましょう。
すでに登録されている屋号は使えない
すでに登録されている屋号や文字列は、フリーランスが新たに屋号として使うことはできません。
しかし、注意すべきなのはこれが法律に定められていないという点です。
しかし、屋号の重複は大きなトラブルに発展する可能性があります。
そのため、すでに登録されている屋号は使わないことを強くおすすめします。
仕事内容がわかりやすい屋号にする
フリーランスにとっての屋号は、会社でいう社名と同じで、その事業を象徴するものです。
そのため、聞いただけで仕事内容がぱっと思い浮かぶような屋号にすることをおすすめします。
仕事内容がわかりやすいと、顧客も事業に親しみを持ちやすくなります。
そのため、フリーランスが屋号を設定する際には、仕事内容がわかりやすい屋号にすることをおすすめします。
覚えやすい屋号にする
フリーランスが屋号を決める際には、自他ともに覚えやすい屋号にすることをおすすめします。
屋号は、その事業を象徴するものです。
覚えてもらいやすい屋号にすることで、知名度は大きく向上します。
そのため、フリーランスが屋号を設定する際には、自他ともに覚えやすい屋号にすることをおすすめします。
フリーランスが屋号を利用するシーン
フリーランスが屋号を利用するシーンは、大きくわけて9つあります。
事業を進めていくうえでは重要な局面で、屋号が使われることは多いです。
- 開業届
- 確定申告
- 事業用口座の開設
- 名刺
- 請求書
- 領収書
- 見積書
- 契約書
- 看板
屋号を設定しておくことで、身動きが取りやすくなったり、得になったりすることが多くあります。
そのため、事業を大きくしたいという個人事業主・フリーランスの人は、屋号を設定することをおすすめします。
法人化を目指すフリーランスは屋号を設定しよう
法人化を目指すフリーランスは、屋号を設定することを強くおすすめします。
屋号を持つことでその事業の可能性は大きく広がるためです。
しかし、屋号を設定する際には注意点も多くあります。
そのため、注意点を踏まえたうえで、自分が満足できるような屋号を決めるようにしましょう。
屋号があると、フリーランスとしての可能性もどんどん広がります。
法人化を目指すフリーランスは、屋号を設定することで、目標に一歩近づけるようになるでしょう。