フリーランスが名刺を作るべき理由とこだわりの作り方を教えます 2020.07.07
名刺は、フリーランスが必ず持っておくべきものの一つです。
名刺は最強の営業ツールになるため、作り方一つにもこだわりを持つことをおすすめします。
このページでは、フリーランスが名刺を持つときに知っておきたい知識を徹底解説しています。
まだ名刺を作っていないフリーランスや、名刺を持つことを検討しているフリーランスは必見の内容です!
名刺はフリーランスにとって最強の営業ツール
名刺は、フリーランスにとっての最強の営業ツールです。
フリーランスは自分から営業をすることで、仕事を獲得します。
つまり、フリーランスと営業は切っても切れない関係にあるのです。
そんなフリーランスにとって、名刺は最強の営業ツールです。
名刺1枚あれば自分がどんな人間か、どんなフリーランスなのかをアピールすることができます。
名刺の作り方一つでクライアントに与える印象は大きく変わり、これは案件獲得の営業成果にも直結します。
そのため、フリーランスは営業ツールのひとつとして、名刺を作っておくことを強くおすすめします。
フリーランスが名刺に記載するべき9項目
フリーランスが名刺に記載するべき項目は、大きく分けて9つあります。
- 名前・屋号
- 職種・肩書
- 資格
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
- SNSのアカウント
- ホームページのURL
- ポートフォリオや実績など
フリーランスは、名刺に書いてある情報が多ければ多いほど、仕事を信頼されやすくなります。
そのため、住所や電話番号などは仕事用のものを用意し、できるだけ名刺に記載しておくことをおすすめします。
名刺一枚で、フリーランスとしての人となりをアピールできることがベストです。
名前・屋号
名前と屋号は、フリーランスとして活動していく上で掲げる看板のようなものです。
屋号を持つか持たないかは個人の自由ですが、フリーランスとして長く生活していく・法人化を目指しているのであれば、持っておくべきでしょう。
名刺で一番に名前と屋号を確認し、どんなことをやっているのかを伝えられるようなわかりやすい屋号にすることが肝要です。
屋号を持つメリットや注意点は、以下の記事にて解説しています。
フリーランスが屋号を決める6つのメリットと注意点を解説します
職種・肩書
職種や肩書も、フリーランスが名刺に記載するべき情報の一つです。
職種や肩書は、フリーランスが名刺を通して一番伝えたいことであるといっても過言ではありません。
職種は自分が対応できる職種を書くこと、そして肩書はフリーランスであるということを伝えましょう。
場合によってはフリーランスと記載しないほうが良いこともありますが、基本的にはフリーランスを名乗っても問題ありません。
「自分はこんな仕事をしているフリーランスです」ということを伝えるために、フリーランスの名刺には職種と肩書を必ず記載するようにしましょう。
一風変わった職種や肩書を名乗ると面白い
一風変わった職種や肩書を名乗るのも、フリーランスだからこそできるアピール方法です。
単に「Webライター」「Webデザイナー」「エンジニア」などと記載するのではなく、
- ○○ジャンル専門のWebライター
- スピードと質を兼ね備えたWebデザイナー
- 8つの言語を操るフリーランスエンジニア
などと記載したほうが、クライアントの注意を引きやすいです。
そのため、職種や肩書は自分の持っているスキルを全面に押し出して言語化することをおすすめします。
職種や肩書で自分の得手を伝えることができれば、クライアントとしても仕事を任せやすくなるのです。
そのため、職種や肩書はただ記載するのではなく、目を引くようなキャッチーなフレーズを用いることをおすすめします。
資格
フリーランスは完全に実力主義の世界であるため、持っている資格を名刺でアピールすることも重要です。
資格は、何でも書けばいいということではなく、あくまで自分の職種に沿った資格を記載する必要があります。
資格は、フリーランスとしての自分のスキルを裏付けるために使いましょう。
住所
住所はフリーランスが名刺に記載しにくい項目ではありますが、住所を機作しておくことで名刺が与える信頼度はぐっと上がります。
フリーランスは働き方の特性上、自宅で作業をすることが多いでしょう。
そのため、在宅勤務をしている人は基本的に自宅の住所を記載することになります。
しかし、フリーランスには「コワーキングスペース」という場所を使うという選択肢もあります。
コワーキングスペースは会議室なども備わっており、オフィスとして使うことも可能です。
もちろん住所も使うことができます。
そのため、自宅の住所を名刺に記載したくないというフリーランスは、コワーキングスペースで仕事をすることも検討すると良いでしょう。
フリーランスの仕事場「コワーキングスペース」について徹底解説!
電話番号
電話番号も、住所同様フリーランスが名刺に記載しにくい項目の一つです。
自宅の固定電話を記載することは望ましくないため、携帯電話の番号を記載するか、アプリを使って電話番号を取得すると良いでしょう。
最近では自分でIPアドレスを取得することもできるため、比較的簡単に電話番号を取得することができるのです。
メールアドレス
フリーランスの名刺には、メールアドレスも必要です。
フリーランスとして働いていると、クライアントとのやりとりはメールを使うことがほとんどです。
そのため、いつでもつながることができる、メインのメールアドレスを記載しましょう。
また、仕事用のメールアドレスとプライベートのメールアドレスは切り離して使うことをおすすめします。
可能であれば、仕事用のメールアドレスは独自ドメインを取得すると良いでしょう。
独自ドメインを取得しておけば、いざ法人化をするとなったときも、メールアドレスを変更することなくクライアントと連絡を取ることができます。
信頼性の観点から見ても、フリーランスは仕事用のメールアドレスを独自ドメインで取得し、名刺に記載することがベストです。
SNSのアカウント
最近では、SNSアカウントを名刺に記載するフリーランスも増えてきています。
SNSアカウントは、大きな営業ツールになりうるためです。
ここで注意するべきなのは、プライベートのSNSアカウントを名刺に記載しても意味がないということです。
あくまで仕事用の情報発信・情報収集のためのアカウントを記載するようにしましょう。
フォロワー数も信頼を獲得することができる具体的な数値になるため、フリーランスとして働くのであれば、仕事用のSNSアカウントを解説し、育てておくことも良いでしょう。
ホームページのURL
フリーランスの仕事に関連して、自身で運営しているホームページがあれば、そのURLを記載しましょう。
内容によっては、クライアントからも仕事内容や仕事の質を判断する材料になります。
つまり、自分の仕事をアピールできるカードになるのです。
しかし、ホームページの質が悪かったり、内容がなかったりすると、ただ単にネガティブキャンペーンをすることになります。
ホームページはうまくいけば最高のアピールに、しかし場合によっては自分を貶めるリスクにもなります。
そのため、諸刃の剣であるということをしっかり理解した上で、名刺に記載するようにしましょう。
ポートフォリオや実績など
自身がフリーランスとして制作したポートフォリオや実績を簡単に記載しておくことも、魅力的なフリーランスの名刺を作る重要な要素です。
実績を積めば積むほど評価をされるのがフリーランスの世界であるため、ポートフォリオや実績をアピールすることは必要です。
しかし、文字にしてすべて記載してしまうと、名刺としてもごちゃごちゃしてしまいます。
そのため、ポートフォリオや実績をまとめたQRコードを作成し、名刺に記載するとスマートになります。
フリーランスにとって実績は必須であるため、時間を作ってどんどんポートフォリオや実績を作っていくようにしましょう。
名刺を自分で作るか業者に任せるか、それぞれのメリット
名刺を作成する方法は、自分で作成する方法と、業者に制作を任せる方法があります。
それぞれにメリットがあるため、自分のニーズを把握し、それに近い選択肢を選ぶようにしましょう。
すぐに名刺が必要なのか、質の高い名刺が欲しいのかでも、選ぶべき方法は変わってきます。
自分で名刺作成をするとコストを抑えられる
自分で名刺を作成すると、コストを抑えられるというメリットがあります。
業者に委託をせずに自分でサイトを使ってデザインをすることで、デザイン料などをかけず、印刷料だけで名刺を作成することができます。また、フリーランスが自分で名刺を作成すると、自分好みの名刺デザインを作ることができます。
最近ではテンプレートをいじって自分好みにカスタマイズすることもできるため、デザインが苦手な人でも簡単に作成することができます。
自分好みの名刺を作成したいというフリーランスは、自分で名刺を作成することをおすすめします。
業者に名刺作成を任せると短時間で質の良い名刺が作れる
業者に名刺作成を任せると、短時間で質の良い名刺を作成することができます。
業者は、名刺作成のプロフェッショナルです。
そのため、それぞれの業種にあったデザインを作成することも可能です。
名刺はフリーランスのイメージにも直結するため、デザインが苦手な人や業種に合った名刺を作成したいという人は、名刺の作成を業者に依頼することをおすすめします。
フリーランスが名刺を作る際に知っておきたいポイント
ここからは、フリーランスが名刺を作る際に知っておきたいポイントを解説していきます。
- 名刺の向きは縦横どっちでもいい
- 名刺のサイズは一般的な名刺入れのサイズにする
- 名刺の色は常識の範囲内で決める
- レイアウトやフォントは好みで選ぶ
- 名刺の台紙にもこだわると良い
名刺を構成する要素は、主に5つです。
- 名刺の向き
- 名刺のサイズ
- 名刺の色
- レイアウトやフォント
- 名刺の台紙
これら一つ一つにこだわって名刺を作ることで、魅力的なフリーランスの名刺になります。
そのため、フリーランスが名刺を作る際には、これら一つ一つの要素にこだわり抜いて名刺を作ることをおすすめします。
名刺の向きは縦横どっちでもいい
名刺の向きに関しては、縦でも横でも特に影響はありません。
レイアウトやデザインによって決めると良いでしょう。
そのため、デザインを決めた後に名刺の向きを決めるとスムーズに作成が進みます。
名刺の向きは名刺の構成要素の中でも重要度が低いため、特にこだわる必要はありません。
名刺のサイズは一般的な名刺入れのサイズにする
名刺のサイズは、一般的な名刺入れのサイズにすることをおすすめします。
奇をてらってサイズの大きい名刺などを作成するフリーランスもいますが、これはクライアントからすると良い迷惑です。
確かにインパクトは与えられるものの、名刺入れに入らず、持て余してしまうのです。
結果としてどこかに放置されてしまう場合が多く、インパクトだけで十分なアピールができないまま終わってしまう可能性があります。
そのため、名刺のサイズはあくまで一般的なサイズに合わせ、名刺入れに入れられるようにしましょう。
名刺の色は常識の範囲内で決める
名刺の色は、常識の範囲内で決めるようにしましょう。
名刺の色がクライアントに与える印象は大きいです。
そのため、職種や取引先に応じて、複数の色の名刺を作成しておくと良いでしょう。
ただし、色のチョイスはあくまで常識の範囲内に収めましょう。
奇をてらいすぎると信頼を獲得しづらく、フリーランスとしての仕事をもらえない可能性があります。
そのため、名刺の色はあくまで常識の範囲内で決めることを心がけることが最善です。
レイアウトやフォントは好みで選ぶ
名刺のレイアウトや文字のフォントは、自分の好みで選んでOKです。
しかし、フォントに関しては奇抜すぎると悪影響になります。
名刺は読めることが大前提ですので、フォントも誰もが読めるようなものでなくてはなりません。
その上で自分の個性をアピールするフォントを使用するようにしましょう。
レイアウトは名刺の向きを縦にするか横にするかにも関わってきます。
そのため、できるだけ自分好みのレイアウトで名刺を作成することをおすすめします。
名刺の台紙にもこだわると良い
フリーランスが名刺を作成する際には、名刺の台紙にもこだわることをおすすめします。
名刺の台紙に使われる素材は3つです。
- 上質紙
- エスプリコートFP
- アートポスト
名刺の手触りも、名刺を構成する重要な要素です。
そのため、フリーランスが名刺を作成する際には、台紙にも目を向けてこだわるようにしましょう。
上質紙
上質紙は、名刺を作成する際に最も人気のある素材です。
100枚あたり1900円から2200円と安価な価格帯で、シンプルさが人気の秘訣です。
鉛筆で書き込みができる素材のため、追加で名刺に書き足したい情報があるときに非常に便利です。
しかし、アートポストなどのように光沢が出ることはなく、マットのような加工になるため、色の発色は光沢紙に劣ります。
そのため、シンプルなデザインの名刺を作成したいフリーランスにおすすめです。
エスプリコートFP
エスプリコートFPは、ミラー上質紙とも呼ばれる素材です。
ツヤ感のある表面が特徴で、写真などの色も綺麗に出ます。
また、表と裏で手触りが違うのもエスプリコートFPの特徴です。
表面は写真などが綺麗に印刷できるツヤ感の有る素材なのに対し、裏は鉛筆などでメモを書き込むことができるマット素材になっています。
そのため、エスプリコートFPは、数ある名刺素材の中でも一番バランスの良い素材であるといえます。
アートポスト
アートポストは、ツヤがあり、なめらかな手触りが特徴の素材です。
発色が良いため、色味もくっきり出ます。
名刺に写真やイラストを掲載する際に使いたい素材です。
そのため、フリーランスのデザイナーやカメラマンが名刺を作る際におすすめです。
値段は100枚あたり2000円から2500円で、名刺の素材の中でも少し高めに設定されています。フリーランスの名刺は個性が大事
フリーランスの名刺は、個性をアピールすることが重要です。
会社の名刺との違いは、その自由さにあります。
フリーランスの名刺にはテンプレートがないため、自分次第で様々な名刺を作成することができます。
数いるフリーランスの中で埋もれないためにも、自分の個性を最大限にアピールできる名刺を作成するようにしましょう。
フリーランスは数種類の名刺を作っておくのもアリ
フリーランスは、クライアントや職種に合わせて、数種類の名刺を作っておくことも良いでしょう。
フリーランスは、必ずしも名刺を一つしか持ってはいけないということではありません。
クライアントによって求められるニーズやアピールするべきポイントは変わるため、それに合わせて名刺も変えると効果的です。
そのため、フリーランスは数種類の名刺を作成し、それを使い分けると良いでしょう。
効果的な名刺の使い分けは、営業成果の向上にもつながります。
結果として案件獲得に直結するため、営業で使える切り札(=名刺)の種類を増やしておくことをおすすめします。
名刺をフル活用して魅力的なフリーランスになる
名刺は、フリーランスが持ちうる最強の営業ツールです。
名刺1枚で自分をアピールすることができます。
そのため、フリーランスは特に、名刺の作成にこだわるようにしましょう。
自分の魅力を最大限にアピールできる名刺を作ることができれば、フリーランスとして仕事をもらいやすくもなります。
名刺をフル活用して、魅力的なフリーランスになりましょう!