アプリケーションエンジニアが習得するべきプログラミング言語を教えます

アプリケーションエンジニアが習得するべきプログラミング言語を教えます

アプリケーションエンジニアは、プログラミング言語を習得すればするほど、参画できる案件が広がっていく職種です。

しかし、闇雲にプログラミング言語を習得すればよいというわけではありません。

アプリケーションエンジニアは、クライアントのニーズや開発の種類によって、習得するべきプログラミング言語を習得する必要があります。

それぞれのプログラミング言語の特性を理解し、使い分けることが、成功するアプリケーションエンジニアへの第一歩となります。

開発の種類でアプリケーションエンジニアが使うプログラミング言語は変わる

アプリケーションエンジニアに求められるプログラミング言語は、開発するアプリケーションの種類によって違います。

アプリケーションエンジニアがおこなう開発は、大きく分けて3種類です。

  • スマホアプリの開発
  • Webアプリの開発
  • 業務系アプリの開発

アプリケーションエンジニアは、どの形態のアプリケーションを開発するかによって、使用するプログラミング言語を変えなくてはなりません。

そのため、できるだけ多くのプログラミング言語を習得しておくと、アプリケーションエンジニアとして幅広く開発に携わることができるのです。

結果として収入のアップや自分のスキルアップにつながるため、アプリケーションエンジニアは時間を作ってどんどん新しい知識を取り入れていく必要があります。

スマホアプリの開発に必要なプログラミング言語

スマホアプリの開発に必要なプログラミング言語は、主に4つです。

  • Swift
  • Objective-C
  • Kotlin
  • JavaScript

スマホアプリには、iPhone向けのアプリとAndroid向けのアプリという2つの種類があります。

どのOSに向けたスマホアプリを開発するのかでも使用するプログラミング言語は違います。

それぞれの特性を把握し、クライアントに必要とされているプログラミング言語を習得しましょう。

Swift

Swiftは、iPhoneなどをリリースしているApple社が開発したプログラミング言語で、iOSのアプリケーションを開発することができます。

Appleの製品であるiPhoneやMacなどでは軒並みSwiftが使用されており、処理速度の速さや安定性には定評があります。

iOSアプリの開発案件に置いては、必ずといっていいほどSwiftのスキルを求められます。

プログラミング言語としての難易度もそこまで高くないため、iOSアプリの案件に参画したい場合は最優先でSwiftを習得することをおすすめします。

Objective-C

Objective-Cは、C言語をベースとしたオブジェクト指向プログラミング言語です。

Apple社がSwiftを開発する前にiOSアプリへの使用を推奨していたため、現在でも一部のiOSアプリ開発案件に置いてはObjective-Cが使用されています。

しかし、現在ではObjective-Cで開発されたiOSアプリもSwiftに移行されつつあります。

そのため、Objective-Cを使った開発案件に携わるためには、並行してSwiftも習得しておかなくてはなりません。

Swiftの台頭とともに、Objective-Cの需要は減少していきます。

新たにiOSアプリ開発案件に参画したい場合は、Objective-CよりもSwiftを習得することをおすすめします。

Kotlin

Kotlinは、Android向けスマホアプリの開発に多く用いられるプログラミング言語です。

Android向けのスマホアプリの開発案件に参画したいのであれば、確実に習得しておきたい言語でもあります。

理由としては、GoogleがKotlinをAndroidアプリの開発に公式採用したという背景があります。

これまでJavaで作成されていたAndroidアプリもKotlinに移行されつつあるのです。

そのため、Androidアプリの開発においては、JavaにかわってKotlinが主要になるとされています。

将来性は抜群のプログラミング言語であるため、Androidアプリの開発案件に参画したい場合は習得することをおすすめします。

JavaScript

JavaScriptは、Webブラウザを使ったスマホアプリを開発するために必要なプログラミング言語です。

なかでも動的なコンテンツの開発に長けており、ユーザーのアクションに合わせたスマホアプリを開発することができます。

JavaScriptはWebコンテンツの作成にも欠かせない言語であるため、スマホアプリの開発以外にも活用することができます。

アプリケーションエンジニアとしてではなくても、エンジニアとして活動するのであれば、確実に習得しておきたい言語です。

Webアプリの開発に必要なプログラミング言語

Webアプリの開発案件において、アプリケーションエンジニアに求められるプログラミング言語は6つです。

  • Java
  • C言語
  • Ruby
  • Python
  • HTML
  • CSS

Webアプリの開発となると、SNSやショッピングサイト、ポータルサイトの開発など、求められる仕事は多岐にわたります。

ニーズによって使用するプログラミング言語は変わるため、参画したいWebアプリ開発の案件に合わせて、プログラミング言語を習得しましょう。

Java

Javaは、歴史が古く、世界的に使用されているプログラミング言語です。

C++やPythonと並び、「Google三大言語」とされており、さまざまな場面で使われています。

Webアプリの開発に加え、Androidアプリの開発にも使用することができます。

Javaの汎用性は数あるプログラミング言語の中でも随一のため、アプリケーションエンジニアとしては確実に習得しておきたいプログラミング言語です。

C言語

C言語は、アプリ開発において人気度の高いプログラミング言語です。

他のプログラミング言語と比べて学習コストは高いものの、専門性の高さや需要の高さから、高い人気を誇ります。

C言語はWebアプリの開発に使用することができます。

それに加え、C言語をベースに開発されたObjective-Cなどを同時に習得すれば、スマホアプリの開発案件に参画することも可能になります。

C言語をベースに開発されたプログラミング言語はいくつかあるため、その土台であるC言語の習得は、アプリケーションエンジニアとしては確実にやっておきたいポイントです。

Ruby

Rubyは、日本人によって開発されたプログラミング言語です。

オブジェクト指向プログラミング言語のため、大規模なWebアプリの開発に向いています。

Rubyは自由にプログラムを書くことができるため、幅広いニーズの有るWebアプリ開発との相性が非常に良いです。

Webアプリの開発に留まらず、機械学習にも利用することができるため、アプリケーションエンジニア以外のエンジニアも習得することをおすすめします。

Python

Pythonは、少ないコードでプログラムを書くことができる、オープンソースのプログラミング言語です。

Webアプリの開発やデスクトップアプリの開発、データ処理にも長けているため、幅広いニーズが有るWebアプリの開発にもってこいのプログラミング言語なのです。

また、Pythonは非常にシンプルに作られているため、複数人での開発にも役立ちます。

大規模なWebアプリの開発に使用されることが多いため、単価も高い傾向にあります。

将来的にもPythonの需要はどんどん高くなっていくことが予想されるため、将来的な需要を見越して、アプリケーションエンジニアはPythonを習得することをおすすめします。

HTML

アプリケーションエンジニアがWebアプリの開発に参画するのであれば、HTMLを習得することも重要です。

HTMLはWebサービスのデザインやレイアウトを支持するプログラミング言語で、デザイン性の高いWebアプリを開発する際に使用されます。

HTMLはWebアプリの開発に限らず、ECサイトの構築や、Webサービスの改善や回収などにも使用できます。

そのため、Webアプリの開発をおこなうのであれば確実に押さえておきたいプログラミング言語の一つなのです。

CSS

CSSは、主にWebコンテンツの装飾に使用されるプログラミング言語・スタイルシート言語です。

CSSの特徴は、プログラムを崩さず、シンプルにコンテンツの装飾ができることです。

そのため、Webアプリ・Webサイト・コンテンツとしての評価を上げることを念頭に置いた開発においては、デザインにCSSが用いられることが多いです。

そのため、デザイン性のあるWebアプリの開発案件に参画したいのであれば、CSSの習得は必須であるといえます。

業務系アプリの開発に必要なのはオブジェクト指向のプログラミング言語

業務系アプリの開発に必要なプログラミング言語は、主にオブジェクト指向プログラミング言語です。

オブジェクト指向プログラミング言語は複数人での開発に向いているため、大規模な開発の多い業務系アプリの開発において重宝されるのです。

特に業務系アプリの開発で使用されることの多いプログラミング言語は、JavaとC言語です。

業務系アプリの開発は大規模なことが多いため、案件の単価も高い傾向にあります。

そのためアプリケーションエンジニアとして稼ぎたい人は、業務系アプリ開発への参画を視野に入れ、JavaとC言語を習得することをおすすめします。

アプリケーションエンジニアはニーズによってプログラミング言語を使い分ける

アプリケーションエンジニアは、開発の種類やクライアントのニーズによって、使用するプログラミング言語を変えなくてはなりません。

そのため、できるだけ多くのプログラミング言語を習得することが、アプリケーションエンジニアとして成功するための近道になります。

アプリケーションエンジニアは、今の状況に満足することなく、時間があれば貪欲に新しい知識を仕入れていくことをおすすめします。

関連する他の記事

アプリケーションエンジニアが取るべき資格6選!内容と難易度を解説します
アプリケーションエンジニアは、アプリケーションの設計から開発、保守・メンテナンスまでの作業を一手に…
アプリケーションエンジニアとは?仕事内容とアプリ開発者になるための基礎知識
アプリケーションエンジニアとは、ITシステムに含まれているアプリケーションを開発するエンジニアです。…
アプリケーションエンジニアとシステムエンジニアの違いを徹底解説!
よく混同されるアプリケーションエンジニアとシステムエンジニアの間には、実は大きな違いがあります。こ…
アプリケーションエンジニアの年収はいくら?単価相場・平均年収を徹底解説
アプリケーションエンジニアの年収は、他のエンジニア職と比較して高い傾向にあります。しかし、アプリケ…